今年はじめに『週刊新潮』で性加害疑惑が報じられたものの、不起訴処分となったMF伊東純也(スタッド・ランス)。今年9月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選での日本代表復帰が濃厚とみられるが、DF吉田麻也(ロサンゼルス・ギャラクシー)が水面下で動いていた模様。DF伊藤洋輝(バイエルン・ミュンヘン)を巡る一部週刊誌の妊娠・中絶報道でも同様の動きがあったという。
伊東は昨年6月の代表戦後、大阪市内で性的暴行に及んだとして、女性側から刑事告訴されると、AFCアジアカップ開催期間中の今年1月31日に性加害疑惑が報じられたことにより代表チームを途中離脱。選手側も女性2名を虚偽告訴の疑いで刑事告訴すると、先月29日には週刊新潮の関係者に対する告訴状を東京地検に提出している。
一方、伊藤を巡っては2022年7月に『週刊文春』が妊娠・中絶を報じると、同年11,12月開催のFIFAワールドカップ・カタール大会では、コスタリカ戦におけるMF三笘薫(ブライトン)との連係プレーでも話題に。伊藤がバックパスを選択するシーンが多かっただけに、SNSで同選手に対する批判や誹謗中傷が相次いでいた。
選手のプライバシーや誹謗中傷問題が深刻化する中、日本プロサッカー選手会(JPFA)の吉田麻也会長は、今月13日に声明を発表。「以前、著名なサッカー選手の生い立ちや子どもの頃の写真などを掲載した書籍は、プライバシー侵害として出版差し止めになり、損害賠償が認められています。交際に関する写真にプライバシー侵害による損害賠償が認められたこともありました」とした上で、「メディアやSNS、インターネットなどでも、我々のプライバシーを尊重していただきたいと考えています」などと呼びかけている。
この吉田会長の声明が反響を呼ぶと、スポーツコンサルタントで『株式会社グラスルーツ』の代表取締役である今野敏晃氏が、14日にXを更新。「最初は洋輝が事実を捻じ曲げた報道で攻撃され、ワールドカップでも誹謗中傷を受けた。次に純也も週刊誌に攻撃され晒された。その都度、麻也から連絡がきて『こんさんが守ってあげなきゃ』と言われた。麻也自身も、国会で意見したり、メディアで発信したり、守ろうとしてる」と、週刊誌報道後における吉田会長の動きを明かしている。
また、今野氏は吉田会長の声明に「今日麻也と話をした。今日も感じたのは、麻也は選手会長として全ての選手のことを考えて発言・行動をしている」と反応。「著名人たちはただ生活してるだけでも一般人の想像を絶するレベルでプライベートを制限されている。ファンにも選手のことを考えて発言・行動をしてほしい」と呼びかけている。
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