徳島ヴォルティスは先月末、成績不振により吉田達磨監督を解任。現在は増田功作暫定監督がチームを率いているが、清水エスパルス元監督のゼ・リカルド氏を招へいする可能性が浮上。4月30日、ブラジルメディア『iG esporte』が報じている。
徳島は吉田前監督のもとで今季開幕を迎えたが、黒星が先行。指揮官へ異議を唱えたMF西谷和希が全体練習を外れるなど、チームが団結しない中、3月30日開催のJ2第7節ザスパ群馬戦で敗れて最下位に転落すると、クラブは翌日に監督解任を公式発表。先月4日までに岡田明彦強化本部長の辞任、MF島川俊郎の現役引退、西谷の退団もあわせて発表するなど、チームは一時混迷を極めていた。
増田暫定監督のもとでも連敗が続いていた徳島だが、ここに来て立ち直りの兆しが。先月20日開催の第11節藤枝MYFCで1-0と勝利を飾ると、28日の第12節モンテディオ山形戦では後半アディショナルタイムにFW渡大生が劇的ゴールを決め、2-1と逆転勝利している。
『iG esporte』によると、徳島は先月30日までにゼ・リカルド氏に対して監督就任オファーを提示。同氏のもとには、今年3月にタイ1部ブリーラム・ユナイテッドからオファーが届いたものの、ブラジル2部ゴイアスにとどまっていた。
ゼ・リカルド氏は2022年6月から清水を指揮も、来日1年目でJ1残留に失敗。翌2023シーズンにJ2開幕から7戦未勝利とスタートダッシュに失敗すると、4月に清水監督を解任。およそ半年の無所属期間を経て、昨年9月以降はブラジル1部クルゼイロ、ゴイアスを率いていたものの、ゴイアスは2024シーズンのゴイアス州選手権、コパ・ヴェルデでともにベスト8。カップ戦敗退の責任を取る形で3月25日にゴイアスの指揮官を解任されている。
昨年夏までリカルド・ロドリゲス、ダニエル・ポヤトス(現ガンバ大阪監督)、ベニャート・ラバインとスペイン人路線のもと、ポゼッションサッカーを培ってきた徳島。ジェフユナイテッド千葉、レノファ山口元監督のフアン・エスナイデル氏も新指揮官候補に浮上していた中、清水で結果を残せなかったゼ・リカルド氏の招へい報道は、ファン・サポーターの間で賛否を巻き起こしそうだ。
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