【J1リーグ2023】最終節ベストイレブン

2023明治安田生命J1リーグ第34節が12月3日に開催された。残留に向け、わずかな可能性に懸ける横浜FCを筆頭に各地で最終戦に相応しい熱戦が繰り広げられた。

ここでは、そんな白熱の2023シーズン最終節で活躍した選手たちを、ベストイレブン形式で紹介していく。

GK：小島亨介（アルビレックス新潟）

今季6年ぶりにJ1の舞台に挑んだアルビレックス新潟。最終節に勝利し、9戦負けなしのままシーズンを終える結果となった。特に直近4戦は上位勢との対戦もある中で無失点に抑え、来季に向けて自信につながるゲームになったと言えよう。そんな強固な守備の中心となったのがGK小島亨介だ。最終節のセレッソ大阪戦（1-0）では、自陣のミスから生まれたピンチにも冷静なセービングを見せ、ワンタッチの華麗なボールさばきでビルドアップでも貢献し存在感を示した。

DF：荒木隼人（サンフレッチェ広島）

終始激しい球際の争いが繰り広げられたサンフレッチェ広島とアビスパ福岡の一戦。終盤まで互いにスコアレスの緊迫した戦いが続くなか、その均衡を破ったのはDF荒木隼人の一撃だった（1-0）。後半アディショナルタイムに猛攻を仕掛けた広島。ゲームの流れの中で前線に残っていた荒木は、擦らすようなヘッドで先制点をマーク。最終節に今季自身初ゴールを挙げて、勝利の立役者となった。

DF：アレクサンダー・ショルツ（浦和レッズ）

今季J1リーグトップとなる失点の少なさを誇る浦和レッズ。最終節でも、北海道コンサドーレ札幌を相手に無失点でゲームを締めてみせた（2-0）。そんな今季の堅守を支えたDFアレクサンダー・ショルツが今節見せた安定感は流石の一言に尽きる。ゲーム終盤まで集中した対応と空中戦の強さを見せ、攻撃でもPKを冷静に沈めて先制点を挙げている。残念ながら3位浮上はならなかったが、来季につながる快勝でシーズンを締めくくることに成功した。

DF：福田心之助（京都サンガ）

京都サンガは最終節で2位横浜F・マリノスと対戦。先制を許すゲームとなったが、数的優位もあり逆転勝利でシーズンを終えた（3-1）。来季に向けて大きな自信となり得る勝利の中で、DF福田心之助は自身の成長を存分に見せた。右サイドで積極的に攻撃へ絡み、精度の高いクロスや深い切り返しからのシュートを披露。守備でも、中まで絞って相手FWエウベルの決定機を阻止するなど、攻守で存在感を示しチームに貢献した。

MF：ディエゴ・ピトゥカ（鹿島アントラーズ）

ホームで最終節を迎えた鹿島アントラーズは、残留を懸けて戦う横浜FCと対戦。相手の状況から難しいゲームも予想されたが、2-1と勝利で今季を締めくくった。この最終節、攻守に渡ってMFディエゴ・ピトゥカの存在が光った。序盤から背後を狙うパスでチャンスを作り、守備でも素早いプレスバックなどで躍動。オフサイドで取り消しとなったが、ゴールネットを揺らすシーンを作るなど数多くの見せ場を作った。