京都サンガ所属FWパトリックは、今季限りでの退団が正式決定。昨季のFWピーター・ウタカ(現ヴァンフォーレ甲府)につづき、2年連続で外国籍選手の大型ストライカーがチームを離れることになった。その京都を率いる曺貴裁監督の戦術に、FC町田ゼルビアOBの鄭大世氏が言及。ウタカの起用法を巡る問題に切り込んだ。
FC東京やサンフレッチェ広島など、Jリーグ複数クラブを渡り歩いているウタカは、京都加入1年目の2020シーズンから2年続けてJ2リーグで20ゴール以上をマーク。2021シーズンのJ1昇格に大きく貢献したが、昨年8月以降にスタメンでの出場機会が激減。J1リーグでも9ゴールを挙げていたが、2022シーズン終了後にチームを離れた。
京都はウタカの後釜として、ガンバ大阪を契約満了により退団していたパトリックを獲得。同選手は今季J1開幕から8試合で4ゴールをマーク。新天地で好スタートを切ったが、6月以降はほぼ全試合でベンチスタート。先月30日に契約満了による退団が正式決定している。
そんなパトリックは、今月3日に行われたJ1リーグ最終節の横浜F・マリノス戦での途中出場。京都対横浜FMを含むJ1最終節4試合を同時配信するDAZN制作番組『J ZONE2023』にゲスト出演した鄭大世氏は、「曺監督のサッカーは、選手がどんどん追い越す。走れる選手じゃないと、スタメンで使われない」と指摘。
昨季限りで京都を退団したウタカのプレースタイルと、曺監督の戦術のミスマッチについて、以下のようなコメントを残している。
「ウタカは全然走らないタイプ。1試合で走行距離が8、9kmだけど、試合に出たらゴールを決めるという。曺貴裁監督もそこのジレンマに悩む時間があったと思う。ウタカが出ている時は勝っていたけど、曺貴裁監督のやりたいサッカーではない。けどウタカを外したら、チームは勝てなくなった」
コメントランキング