日本代表・海外組 海外日本人選手

鎌田大地が来夏ラツィオ退団か「出番限定に不満」サッリ監督「起用難しい」

鎌田大地 写真:Getty Images

 ラツィオ所属の日本代表MF鎌田大地は、今月7日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第4節フェイエノールト戦を控える中、早くも今季限りで退団する可能性が浮上。マウリツィオ・サッリ監督が鎌田のスタメン出場が少ない理由を説明している。

 鎌田は今年夏、アイントラハト・フランクフルトからラツィオへフリー移籍。今季開幕からリーグ戦4試合つづけてスタメン出場も、その後はMFマテオ・ゲンドゥージの台頭もありリーグ戦全試合でベンチスタート。今月3日のセリエA第11節ボローニャ戦でも、プレー時間およそ10分で15度のボールタッチに終わるなど、アピールできなかった。

 ラツィオの専門サイト『Solo la Lazio』は、鎌田とMFルイス・アルベルトのプレースタイルが似ていることを指摘した上で、「鎌田がフェイエノールト戦でスタメン出場するかもしれない。アルベルトは直近2試合で疲労蓄積の兆候を見せているため、休養を取る可能性がある」と伝えていた。

 するとサッリ監督はフェイエノールト戦の前日会見で、鎌田の現状に言及。「鎌田は並外れた選手だが、彼とアルベルトが一緒にプレーするのは難しい。我々は鎌田をサポートする方法を見つける必要がある。アルベルトが元気であれば、アルベルトがスタメンに入ると思う。鎌田(の起用)は常に考慮さしている。私は鎌田のことを気に入っているが、戦術的な理由からもっとプレーさせるのは難しい」と出場機会限定の理由を説明している。

 一方でイタリア紙『イル・メッサジェッロ』は「鎌田はサッリ監督から与えられた出場機会の少なさに不満を抱いている。状況が変わらなければ、鎌田はシーズン終了時に契約満了で退団する可能性がある」とリポート。両者は単年契約を結んでいるが、2年間の契約期間延長オプションが盛り込まれている。