かつてヴィッセル神戸を率いていたトルステン・フィンク氏は先月、ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)の監督に就任。日本代表DF橋岡大樹ら複数選手に退団の可能性がある中、日本人選手の大量獲得を予告した。
STVVはMF香川真司をはじめ日本人選手獲得戦略を推し進める中、今季は11勝9分14敗の12位とプレーオフ進出を逃してシーズンを終了。ベルギーのテレビ局『sporza』は今月10日、岡崎慎司やFW原大智など10選手以上が契約満了やレンタル移籍期間満了による退団が確実と報じており、橋岡と日本代表GKシュミット・ダニエルも移籍する見通しだ。
フィンク新監督はドイツメディア『シュポルト1』のインタビューで、STVVの補強戦略について問われると「STVVはベルギーリーグで優勝する必要はない。クラブの哲学を引き継ぎ、若い選手をより成長させる、そしてベルギーにもっと多くの日本人選手を連れてきたいと考えている」
「STVVには、かつて鎌田大地や遠藤航といった選手がプレーしていたけど、彼らは良いやつだ。日本との深い繋がりに興味を持った」と語っている。
また同監督は今季の目標について「短期的目標は、新しいチームを作ることだ。15人程度を獲得したいが、かなりの変化だ。ただSTVVの監督解任はここ数年で一度しかない。私は仕事が落ち着いて行われるクラブにいる。中長期の目標は、6位から12位の間に入ることだ」とコメントを残した。
フィンク氏は2019年6月から翌年9月まで神戸を指揮。神戸監督退任後は1年以上の無所属期間をへて、ラトビア1部リガFCやUAE1部のアル・ナスルSCを率いていたが、昨年11月のアル・ナスルSCの監督を解任。およそ半年間の無所属期間をへて監督業を再開している。
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