サッカー日本代表の森保一監督の発言が、スコットランド方面からの怒りを買っている。セルティック所属FW古橋亨梧とMF旗手怜央は、先月のキリンチャレンジカップ2試合で日本代表から落選。森保監督は欧州視察ですでにアーセナル所属DF冨安健洋らと面会したことにより、代表選考の基準が再び疑問視されている。
森保監督は2選手のメンバー外について「リーグのレベルや置かれている状況もあったり、いろんなことを考えての招集です」と説明すると、英メディアは「間接的にスコットランド1部リーグのレベルが低いと主張した」と解釈。現地でセルティックOBを中心に日本代表監督の選考方法に対する批判が相次ぐ中、指揮官はセルティック戦視察に前向きな姿勢を見せていた。
しかし英紙『デイリーレコード』の報道によると、森保監督は今月26日までに冨安健洋やハダースフィールド・タウン所属DF中山雄太、ボルシア・メンヒェングラートバッハ所属DF板倉滉ら複数の日本人選手と面会。一方で、セルティック関連への言及はなかったという。
セルティックの専門サイト『Celtic Are Here』は「森保監督、またもやセルティックを見放す」と見出しをうち、「森保監督は、セルティックファンの間ではあまり評判が良くない。古橋や旗手とセルティック所属選手が代表チームの監督に無視されているのは不可解だ」と疑問を呈している。
また同メディアは「代表に招集された選手に焦点を当てますが、今まで招集されていない選手も含めてタイミングを見て、優先順位をつけたいです」という森保監督のコメントに着目。
今月27日時点で古橋や旗手と面会する可能性について日本国内で報じられていないことを伝えた上で、「招集されていない選手も優先対象に含めると言っているにもかかわらず、セルティック訪問についての言及はない」と指摘。日本代表指揮官の発言と日本国内の報道の間に矛盾が生じているとの見方を示している。
そして『Celtic Are Here』は「今回の報道は古橋や旗手を失望させるだろうが、彼らを駆り立てて森保監督が何を見逃しているのかを証明する動機付けにもなるだろう」と、2選手のさらなる活躍を願って締め括った。
ただ森保監督の欧州視察期間については「今月14日から1か月間」と英国内で報じられている。それだけにセルティック戦視察の可能性はまだ残っていると考えることも可能だ。
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