アイントラハト・フランクフルト所属の元日本代表MF長谷部誠(38)は、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の舞台で13年ぶりにプレーしたが、今季ここまで先発での出場機会に恵まれていない。ただチームが連敗を喫したこともあり、現地では同選手の先発起用を求める意見が上がっている。
長谷部誠は数シーズンにわたりキャプテンや副キャプテンという立場でフランクフルトをけん引。主に中盤センターの一角やリベロ(3バックの中央)でプレーする中、昨季はUEFAヨーロッパリーグ優勝に大きく貢献していた。
しかし今季はここまで一度もスタメンに名を連ねたことがないほか、ブンデスリーガ直近4試合では出番なし。今月7日のCLグループステージ第1節・スポルティングCP戦で途中出場したとはいえ、出場機会の減少が顕著となっている。
一方でフランクフルトは今月3日のブンデスリーガ第5節・RBライプツィヒ戦で勝利したが、スポルティングCP戦では0-3で完敗。10日のブンデスリーガ第6節・ボルフスブルク戦でも敗れており、周囲から批判を浴びている。
ドイツ・フランクフルトの地元紙『フランクフルター・ルンドシャウ』は「アイントラハト・フランクフルトが空中分解している」という見出しをうち、「フランクフルトが今、妙に弱気なのはなぜか。システムがマッチしておらず、サイドバックはふらつき、一部の新加入選手か怪我をしている」とフランクフルトの現状に警鐘を鳴らしている。
またオリバー・グラスナー監督が一貫して4バックシステムを採用していることについて「(ユベントスへ移籍した)フィリップ・コスティッチの代わりがいない。ラファエル・ボレやルーカス・アラリオだと弱いので、3バックシステムに戻す可能性がある」と言及。
「3バックシステムという昔の成功方式に戻せば、ハセベがまた活躍してチーム全体のレベルを上げられるという利点がある。この日本人が完全にベンチ要員となっているのは理解できないし、納得がいかない」と綴るなど、長谷部誠の先発起用がチーム状況好転のきっかけになると主張している。
なおフランクフルトは、今月13日にCLグループステージ第2節・オリンピック・マルセイユ戦を控えている。チームの先行きが不安視される中、長谷部誠の起用法に注目が集まる。
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