シント=トロイデンVV(STVV)所属の元日本代表MF香川真司(33)が、ひとりのサッカー選手としての飽くなき向上心や今季にかける思いを語った。14日、ベルギー誌『Het Nieuwsblad』が伝えている。
香川真司はかつてボルシア・ドルトムントやマンチェスター・ユナイテッドでプレー。リーグ優勝を果たすなど活躍していたが、2019年のドルトムント退団以降は苦戦。ギリシャ1部の強豪PAOK在籍時には2021/22シーズン開幕戦後に構想外となるなど、厳しい立場に置かれていた。
しかし今年1月にSTVVへ加入すると、状況は一変。2月中旬にジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)でデビューすると、昨季はスーパーサブとして出場機会を確保。そしてプレシーズンでアピールに成功し、今季は開幕から3試合つづけてスタメン出場。今月14日の第4節・アンデルレヒト戦では後半途中からピッチに立っていた。
好調を維持している香川真司だが、STVVでプレーしていることに対して周囲から様々な意見が上がっている。そのことについて本人は「今は気分がいいですね。選手として、人間として成長することが、僕にとって一番大事なこと。まわりがどう言おうが関係ありません。自分がどう感じているか、どこに行きたいかが大事なんです。だから、自分のことに集中して外野のことは気にしません」
「もちろん、過去と比較することはあるし、どの選手でも時々比較していますけど、あまり自分にとって助けにならないと理解しています。過去に相談した日本の心理学者からは、あまり気にしないようにというアドバイスをもらいました。それが大事なんです。だから、つねに頭の中で起こっていることに注意を払うようにしています。ポジティブでいたいんですよ」とコメント。周りの意見や批判、それに自分自身の過去を気にしないように努めていることを明かしている。
つづけて「僕は決して満足していません。でも、それが僕のスタイルだと思っています。もし僕がいつもハッピーでいたならば、おそらくドルトムントやマンチェスター・ユナイテッドに行くことはなかったでしょうね」
「(今季開幕から)まだゴールもアシストもないのが残念です。でも、まだシーズンは始まったばかりですし、これからどんどん強くなっていきますよ」と、今後のサッカー人生に対する思いも語った。
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