FIFAクラブワールドカップ準決勝、開催国王者アルジャジーラ対欧州王者レアルマドリードの試合が14日に行われた。
レアルマドリードは、4-3-3の布陣。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドをセンターに置きその周りをスペイン代表MFイスコとFWカリム・ベンゼマなどがフォローする形。一方アルジャジーラは、5バックのシステムを引きカウンターに専念する布陣を選択。
開始早々マドリードが怒涛の攻撃を見せる。前半20分までで枠内シュート7本も打つも、アルジャジーラのGKアリ・ハシーフが神がかったセーブを連発し何とか守る。アルジャジーラの守備陣は、緊張からかバイタルエリアでのプレスがなく、マドリードが楽に試合を進めることが出来ていた。
23分には、左サイドのクロスからロナウドがスライドしフリーになったベンゼマが合わせネットを揺らすも、ロナウドがスライドする際にDFを倒したとしファールの判定。ゴールとはならなかった。
30分にもイスコの左足のクロスにブラジル代表MFカゼミロが合わせて一度はゴールの判定も、ビデオ判定によりカゼミロの近くにいたベンゼマのオフサイドを採用。またゴールが取り消しとなった。これには、会場全体が悲鳴から歓喜の歓声に変わった。
カウンターで度々マドリードゴールを脅かしていたアルジャジーラが40分に先制。カウンターで3対3の状況を作り出し、PA左でボールを受けたロマリニョが冷静にゴール隅に入れ込んだ。数少ないチャンスをものにしたアルジャジーラが先制した。
前半のうちに点を返したいマドリードだったが、このまま1‐0で終了。アルジャジーラがリードのまま前半を終えた。
後半すぐにでも点を返したいレアルだったが、アルジャジーラがカウンターで抜け出しGKケイロル・ナバスと2体1の状況となった。マブフートからムバラク・ブスファへパスしGKを交わして落ち着いてゴールへ流し込み2点目かと思われたが、これもビデオ判定の末にオフサイドとなりノーゴールとなった。前半と同じ副審のミスで2度ノーゴールになった。
後半6分、前半神セーブを連発していたアルジャジーラGKアリ・ハシーフが無念の負傷交代となる。徐々にマドリードに追い風が吹き始めた。そんな中流れを変えたのは、ロナウドだった。ルカ・モドリッチからロナウドへのパスが通り、ワンタッチで前を向き右足を振りぬいたシュートがそのままゴールに吸い込まれ同点。
早く勝ち越したいマドリードだったがその後、追加点はなかなか生まれず。後半36分にベンゼマに代えて怪我で戦列を離れていたウェールズ代表FWガレス・ベイルを投入。これには会場が沸いた。そのベイルがファーストタッチで魅せた。同じく途中交代で入ったルーカス・バスケスのマイナス気味の折り返しにベイルがワンタッチで蹴りこみゴール。マドリードがついに勝ち越しに成功した。
その後、攻めたかったアルジャジーラだったがマドリードがボールを支配し、攻めさせず。そのまま試合は終了。1‐2で欧州王者レアルマドリードが逆転勝利を収めた。
決勝へ進んだマドリードは、日本時間17日に南米王者グレミオと対決。一方負けた開催国王者アルジャジーラは日本時間16日に日本代表MF本田圭佑所属の北中米王者パチューカと対戦する。
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