日本代表DF吉田麻也(33)は今季終了後のサンプドリア退団が噂される中、23日開催のセリエA第34節・エラス・ベローナ戦の試合後にチームメイトと衝突していた。この一件について、クラブは両者に何らかの処分を科す考えはないようだ。25日、サンプドリアの専門サイト『Club Doria46』が伝えている。
同選手は今季途中までレギュラーに定着していたものの、先月20日開催のセリエA第30節・ヴェネツィア戦以降はベンチ要員に降格。今月11日開催の第32節・ボローニャ戦では途中出場で2失点に絡むなど低調なパフォーマンスを露呈していた。また、エラス・ベローナ戦でも1-0で迎えた後半29分に途中出場したが、4分後に同点ゴールを許すと試合は1-1のドローで終了。複数のイタリアメディアが吉田麻也のパフォーマンスを酷評していた。
そのエラス・ベローナ戦の試合終了直後、元イタリア代表FWファビオ・クアリャレッラ(39)が同点弾を許したディフェンス陣を一喝するために吉田麻也へ詰め寄って激昂。吉田麻也は一言短い言葉を発したが、すかさずイタリア代表FWフランチェスコ・カプート(34)とFWアントニオ・カンドレーヴァ(35)が間に割って入り、両者を引き離していた。
ただ、クアリャレッラは試合翌日にインスタグラムで吉田麻也と和解したことを報告。今月末にジェノアとのダービーマッチを控えているだけに、チーム内問題の火消しを行っている。
そして『Club Doria46』の伝えたところによると、クラブもこの両者の衝突について肯定的に捉えているとのこと。クアリャレッラの振る舞いについて「彼はサンプドリアの象徴であり、ディフェンダーによるミスに無関心ではなかった。(吉田麻也との衝突は)サンプドリアがセリエA残留を諦めたくないというサインだ。サンプドリアはクアリャレッラとともにいる」と絶賛している。
なお、吉田麻也とクアリャレッラはともにサンプドリアとの契約期間が今年6月までと伝えられているが、現時点で契約延長の公式発表はない。その中、『カルチョメルカート』は同選手の去就について「ヨシダには2つのオプションがある。サンプドリアとの契約期間を1年延長する、もしくは日本に戻るかだ。複数のJリーグクラブが彼の獲得を考えている」と今月12日に報道。サンプドリア退団の場合にはJリーグ復帰が既定路線であるという見解を示していた。
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