2022年3月下旬はインターナショナルマッチウィーク(国際Aマッチ期間)となり、世界各地で2022FIFAワールドカップ・カタール(カタールW杯)出場の明暗が分かれる非常に重要な代表試合が行われる。
ここでは厳選した「サッカー通なら絶対に観るべき注目試合」をそれぞれご紹介したい。
カタールW杯アジア最終予選:オーストラリアvs日本(2022/3/24)
まずはW杯アジア最終予選から。最終予選グループBでは、オーストラリア対日本という「大一番」が3月24日に開催される。現在オーストラリアは勝ち点15で3位、勝ち点18で2位の日本を追いかける展開だ。
オーストラリアはここで勝てなければ2位以上は現実的ではなくなる。プレーオフに回らないためにもホームアドバンテージを活かしたいところだ。一方、アウェイの地へ乗り込む日本は、この試合に勝利することができれば7大会連続でのW杯出場が確定する。ゲーム内容は懐疑的な意見も多いが結果だけを見れば5連勝しており、勝ち点を落とさない戦いができている。
前回対戦(2021年10月12日W杯予選)では、ホームの日本が2-1でオーストラリアを退けた。今回はオーストラリアがホームになるが、日本はアウェイで苦戦する傾向にある。実はオーストラリアの地で戦う公式戦では1度も勝利がないのだ(0勝2分2敗)。
一方でオーストラリア側にもアクシデントが。グラハム・アーノルド監督に新型コロナウイルス陽性反応が出たことにより、この重要な一戦で指揮することができない可能性が浮上。どちらに神様が微笑むのか予想がつかない状況と化している。
共に負けられない一戦は、3月24日18時10分(日本時間)キックオフ。
カタールW杯南米予選:ウルグアイvsペルー(2022/3/25)
W杯南米予選も非常に興味深い。その中ここでは、日本時間3月25日8時に開催されるウルグアイ対ペルーの試合を取り上げたい。この試合の結果がもたらす影響が非常に大きいからだ。
まず両者の立ち位置としては、現在ウルグアイは勝ち点22で4位、ペルーが勝ち点21で5位にそれぞれ位置している。南米予選では上位4カ国にカタール行きの切符が与えられるため、勝ち点1差で当落線上にいる両者の直接対決は最もスリリングな展開である。
この試合を前に実は当事者以上に注目している2カ国が存在する。チリとコロンビアだ。近年ではW杯の常連国としても知られる2カ国だが、現在チリは勝ち点19で6位、コロンビアは勝ち点17で7位とW杯出場が非常に厳しい状況にいる。W杯出場の可能性が残るようウルグアイとペルーの一戦が引き分けに終わることを願っているに違いない。
ウルグアイは南米予選で途中4連敗を喫したものの、2022年に入り2連勝を飾るなど調子は上向きにいると見ている。ペルーも予選開幕当初は苦しい立ち上がりだったが、徐々に勝ち点を積み上げここ4試合は3勝1分で好調だ。前回対戦は1-1のドローに終わったが、ウルグアイのホームで行われるこの試合はどのような結果が待ち受けているだろうか。
カタールW杯欧州予選プレーオフ:パスC(2022/3/25、3/30)
欧州で行われるW杯ヨーロッパ予選プレーオフでは、12チームが3グループに分かれトーナメントで対戦する。ここでは1試合に留まらず「パスC」全体として注目したい。このグループには、W杯出場を目指すには非常に険しい道ができてしまったからだ。
「パスC」では日本時間3月25日4時45分から、イタリア対北マケドニア、ポルトガル対トルコがそれぞれ対戦。その勝者同士の決勝が日本時間30日3時45分に行われ、勝利した1カ国のみがW杯出場国として認められる。
EURO2020(UEFA欧州選手権)の覇者イタリアと、EURO2016の覇者ポルトガルが同席する「パスC」は、最も難易度の高い組み合わせと言えるだろう。またトルコもヨーロッパ予選ではオランダをギリギリまで追い詰め一筋縄ではいかず、北マケドニアもドイツに敵地で勝利するなど侮れない。
この中から1枠しかカタールに行けないというのはいたずらにも程がある。
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