明治安田生命J1リーグの浦和レッズでテクニカルダイレクターを務める西野努氏は、「FUJIFILM SUPER CUP 2022」優勝後のチームの雰囲気に危機感を抱いている。その西野努氏はバイエルン・ミュンヘンのドキュメンタリー番組を見た上でチーム全体の理想像を描いているようだ。
浦和レッズは12日に日産スタジアムで行われた「FUJIFILM SUPER CUP 2022」でJ1王者の川崎フロンターレから2得点を奪い勝利。今季初タイトルを獲得しているが、西野努氏は13日にブログを更新した際「大きな一勝ではある。そして、ただの一勝でもある。もう終わったこと。昨日のこと」
「まだ何もつかみ取っていないのに、そのような(なにかをなしとげたような)空気になることが一番危ない。そんな空気になってませんか?まさかね?」と綴るなど、J1開幕を間近に控える中での気の緩みを警戒していた。
また、同氏は「Amazon Prime Video」で独占配信されている『FCバイエルン・ミュンヘン~栄光の舞台裏~』を視聴。今月1日にSNSで「これ最高です!2回観てもうた」と投稿していた。
そんな西野努氏は14日午前にも再びSNSを更新。2019/20シーズンのバイエルン・ミュンヘンに密着したドキュメンタリーの感想として「UEFA Champions League 優勝した直後の表彰式の脇で、選手達が、そのファイナルでのプレーの話しをして、振り返りしているシーンがあって。『もうすこし〜〜〜すべきだった』って。すげ〜〜〜って感動した」とコメントを残すなど、ドイツ王者から学ぶものがあったことを明かしている。
なお、バイエルンは2012/13シーズンにユップ・ハインケス元監督のもとでブンデスリーガ、DFBポカール(ドイツ国内カップ戦)、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)の3冠を達成。2020/21シーズンにわたりブンデスリーガ9連覇という偉業を成し遂げているほか、2019/20シーズンにも3つのコンペティションでタイトルを獲得するなど、黄金時代を築いている。
リカルド・ロドリゲス体制のもと、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)やJ1リーグなどすべてのコンペティションでのタイトル獲得を目標に掲げる浦和レッズ。西野努氏はバイエルンの選手に備わっているメンタリティを浦和レッズに植え付けたいと考えているのかもしれない。
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