バルセロナでプレーした過去をもつ元スペイン代表FWボージャン・クルキッチ(31)は、今月5日開催のJ1リーグ第24節・サンフレッチェ広島戦でデビューした。しかし、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は7日、同選手のパフォーマンスを酷評する内容の記事を掲載している。
ボージャンは半年以上にわたって無所属状態となっていたが、先月9日にヴィッセル神戸と来季終了後までの契約期間でサインを交わしていた。そしてJリーグの定める新型コロナウイルス感染拡大防止の追加的防疫措置としての14日間の待機期間を終えると、今月3日からチームのトレーニングに合流していた。
そして同選手はチーム合流から2日後のサンフレッチェ広島戦でいきなりベンチ入りすると、1-1で迎えた75分に元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(37)にかわって途中出場。Jリーグでのデビューを飾ったものの、相手が1人少ない状況の中で勝ち越しゴールを奪えず、チームも引き分けで試合を終えていた。
『ガゼッタ・デッロ・スポルト』はボージャンのパフォーマンスについて「ボージャンは1度ドリブルをしただけ。日本でのデビュー戦はあまり良くなかった」という見出しで紹介。ヴィッセル神戸の左サイドでプレーしたが、15分間のプレーでフィットできなかったと説明しているほか、シュートを放てなかったことやボールタッチの精度を欠いたと指摘。
また、パフォーマンスが良くなかったにもかかわらず、試合後に本人がインスタグラムアカウントに「ヴィッセル神戸でデビューしたよ!最初の数分間は本当に良い感覚でプレーできた。チームを助けになることが待ちきれないよ。これを続けよう!」というコメントを残したことにも触れている。
なお、ボージャンは2010/11シーズンまでバルセロナでプレーしていたがレギュラー定着には至らず、ローマやミラン、アヤックス、ストーク・シティなど複数クラブを渡り歩いていた。そして2019年夏にストーク・シティとの契約を解除して、メジャーリーグサッカー(MLS)のCFモントリオール(旧モントリオール・インパクト)へ加入。移籍直後から出場機会をつかむと、2020シーズンは新型コロナウイルス感染拡大により変則日程となる中、リーグ戦20試合中12試合に先発出場して4ゴール1アシストをマーク。しかし、クラブからの契約延長打診を拒否したことにより、昨年末で契約満了により退団となっていた。
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