明治安田生命J1リーグ第33節浦和レッズ対川崎フロンターレが29日に行われ、1-0で川崎が浦和を下した。この結果、J1の優勝争いは最終節までもつれ込む混戦となっている。
川崎の結果次第で鹿島の優勝が決まるこの一戦は試合前から大きな注目を集めた。浦和はAFCチャンピオンズリーグ出場権を得られないことが確定していることなどから、モチベーションを保つのが難しい試合となったが、序盤から積極的に前線の選手がプレスをかけていくなど、高いインテンシティを見せるスタートとなった。
序盤から良い形で攻撃を仕掛けていた川崎。14分、右サイドで仕掛けた家永昭博が菊池大介を抜き去り、1度はマウリシオにボールが渡るものの、奪い返してクロスを供給。ゴール前に走りこんだ小林がこれを詰めて、川崎が初のタイトルに望みをかけるゴールを奪った。
その後、クロスなどで何度かチャンスを作り出した浦和だが、集中力の高い川崎ディフェンス陣にはじき返され続ける場面が目立つ。点を奪えないまま前半は終了、ハーフタイムへ突入した。
迎えた後半、浦和はカウンターからチャンスを演出する。右サイドからクロスが送られると、ズラタンに浮き球でボールが流れる。ゴール前でヘディングシュートを放つがGKチョン・ソンリョン正面でキャッチされてしまう。
その後も積極的に攻勢をかける浦和だったが、シュートまで持ち込めない場面が目立つ。川崎は1点のリードを保ち、余裕を持ったボール回しを展開する。後半29分、同点弾の欲しい浦和は高木俊幸に変えて、梅崎司を投入する。川崎は後半37分に阿部浩之に変えて登里享平を投入する。
局面を打開したい浦和は、主力メンバーを続々と投入する。後半38分には菊池大介に代え槙野智章を投入。続けざまの39分には長澤和輝に代えて柏木陽介を投入しする。91分交代で入った槙野が右からのクロスにフリーでヘディングシュート。しかし、ゴール右に流れてしまい、決定機を決めることができない。
終了間際に川崎は中村健剛と小林悠をそれぞれ田坂祐介と森本貴幸に交代。逃げ切りに入る。後半49分にCKを獲得した浦和だったが、同点弾を決めることはできない。そして後半51分、試合終了の笛が鳴り川崎が浦和を1-0で下した。
この結果により、川崎は今節での鹿島の優勝を阻止。クラブ史上初のタイトル獲得に望みをつなげている。
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