今月のプレミアリーグを盛り上げた人物は誰か。
徐々に今シーズンの明暗が分かれつつあるプレミアリーグ。10月は大方順当勝ちと思われた一戦も肩透かしを食らう結果になることも多く、プレミアリーグ各チームのプレーレベルに遜色ない印象を持ち始めているのが本音だ。
そんな10月に開催された試合の中から、編集部セレクトの衝撃的な選手をご紹介したい。
ラウール・ヒメネス&アダマ・トラオレ
カウンターと言う名の特効薬ここにあり。
彼らの活躍によりウルブスがマンチェスター・シティ相手にアウェイながら勝ち星を手にした。間違いなく10月の衝撃的シーンの1つであろう。
確かにアイメリク・ラポルテやジョン・ストーンズが不在だったシティの最終ラインは不安定さが漂っていた。前半から最終ラインでのパス交換にケアレスミスが発生し、ボールを奪ったヒメネスが果敢にゴールに迫るがギリギリで何とかシティが守り切る。こうした展開が数回続いた。
組織的な守備にも定評があるウルブスは終始シティの猛攻を凌ぎ0−0で終盤に。そして最後は右サイドハーフからトップにポジションを変えたトラオレがヒメネスとの連携でボールを運び見事なフィニッシュ。同じ形で2得点を挙げたウルブスが今月最大の番狂わせを演じた。
アラン・サン=マクシマン
ニューカッスルの方向性が見えてきた10月。機動力が桁違いの両翼がニューカッスルに明るい未来を照らせるか。
9月末のレスター戦で0−5と大敗したニューカッスルはここから何とか立ち直るべく、今シーズン新たに補強したサン=マクシマンを左サイドに配置するという賭けに出た。加入から2ヶ月という短い期間の中で、サン=マクシマンは見事にニューカッスルになくてはならない存在に。
独特のテンポを武器にドリブルで積極的に前を向きニューカッスルの攻撃に貢献した。右のミゲル・アルミロン、左のサン=マクシマン。この不気味な2人の動きに合わせてニューカッスル全体が連動した結果、マンチェスター・ユナイテッド戦では相手を撹乱させ72分のマシュー・ロングスタッフの豪快なミドルシュートで勝利した。
レスター・シティ
歴史的勝利、トップ4をターゲットオン。
10月最大の衝撃的シーンは間違いなくサウサンプトンvsレスター・シティの一戦だろう。この試合、アウェイのレスターが9得点でセインツを破壊させた。
前半早々のライアン・バートランドの一発退場に動揺したセインツにつけ込んだレスターは前半だけで5得点を決めて試合を決定づける。しかし大量得点を重ねる中でジョニー・エヴァンズが「かつてマンチェスター・ユナイテッドが9得点で勝利した最多得点記録に近づけるかもしれない」とチームを奮い立たせ、試合をトーンダウンさせずに波状攻撃を仕掛けた。
この一声が9得点の原動力になったことは言うまでもない。更にはジェイミー・バーディとアジョセ・ペレスがそれぞれハットトリックするなどチームの完成度の差を見せつける結果になった。
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