
北海道コンサドーレ札幌は17日、ホーム・札幌ドームで明治安田生命J1リーグ第4節・鹿島アントラーズ戦に臨み、1-3と完敗を喫している。
前節・清水エスパルス戦で5ゴールによる快勝劇を飾っていたコンサドーレは、この一戦でも開始からわずか5分後に華麗なワンタッチパスからサイドへの展開を見せるなど、主導権を握るかに思われた。
ところが12分にコンサドーレは敵陣からのロングカウンターを受けると、今季好調のFW伊藤翔に最後はループシュートをゴールマウスに流され先制ゴールを許す。
そして23分にもFW伊藤翔に追加点を許したコンサドーレは、チャンスを作るシーンも見られたものの、アントラーズが得意とするカウンター攻撃に脅かされると同時に、主導権を握られると76分にもFWレアンドロに追加点を許す。
苦しい試合展開の中、コンサドーレは85分にCKからFWアンデルソン・ロペスが頭で流し込み2点差に詰め寄るも、1-3と敗れている。
試合後、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督は敗因について「今週のトレーニングを通じて気を付けるように言っていたカウンターの形から早い時間帯で失点したことによって、試合運びが難しくなった」とコメント。
そして「アントラーズに対しては危険な、不用意なボールの奪われ方をすると、彼らはカウンターが鋭いし、それが彼らの強みだ。アントラーズのやりたいサッカーの形に我々ははまってしまった」と語っており、チーム全体が警戒していた形からの失点が大きく響いたという見解を示している。
またアントラーズについて同監督は「個の能力が高い選手たちが揃い、非常にプロフェッショナルな戦いをしてくるチームである。我々のミスを見逃すことなく、得点に結び付けてきた」と語っており、ファーストチャンスをものにしたシーンを評価した。
ただコンサドーレの選手たちの姿勢についても「何人か少し動きが重かったという印象はあったが、リードを許す展開の中でも最後まで必死に戦ってくれた。ビハインドの場面でもチャンスは作れていたと思う」と称えている。
「我々はこのような試合から学び、次につなげなければならない」というミシャの言葉を借りると、今季さらなる飛躍を誓いクラブ創設以来初となる「ACL出場権獲得」を目指す北海道コンサドーレ札幌はまだ成長の余地を残していることは明らかだ。
昨季のアジア王者と力の差を見せつけられた今節の敗戦を糧に、チームが一体となって代表ウィーク期間中のトレーニングに励むことだろう。
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