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アビスパ福岡が最下位!J1百年構想リーグで深まる「賞金格差」と観客数の二重苦とは

アビスパ福岡 写真:アフロスポーツ

 J1百年構想リーグは4月5日までに第9節を終了。ヴィッセル神戸、FC東京、町田ゼルビアなど一部クラブは先行開催分として1試合を多く消化しているが、その賞金獲得総額にはすでに無視できない「格差」が発生。集客面で話題のアビスパ福岡が最下位に低迷している。勝点1ごとに200万円が動く本大会の構造上、序盤戦の勝敗がそのまま資金力の差として積み重なっていく。

 第9節終了時点でトップに立つのは鹿島アントラーズで、獲得賞金額は4600万円。2位ヴィッセル神戸(4400万円)、3位FC東京(4000万円)と続く。いずれも上位争いにおける実力を、数字として証明している形だ。

 だが今節の最大の話題は、水戸ホーリーホックの「2000万円」という数字である。

 これは2025シーズンのJ2リーグ優勝賞金と並ぶ水準だ。J1の中位・下位クラブとJ2王者が、シーズン序盤の時点で同額の賞金を手にする。百年構想リーグが掲げる「頑張ったクラブが報われる」という理念の正しさを示すと同時に、勝点を積み上げることの重みをまざまざと突きつける数字でもある。

 むしろ問題は下位だ。アビスパ福岡の賞金総額は1600万円で、ジェフユナイテッド千葉と並んで最下位。ホームゲーム1試合平均観客数でも10000人を下回り、リーグ最下位に沈んでいる現実と重ねると、競技面・人気面の「二重苦」という言葉以外に適切な表現が見当たらない。

 理念強化配分金には「人気順位」(総額2.7億円)も含まれており、集客低迷はそのまま年間の配分額に直結する。賞金ランキング最下位という事実は、単なる成績表以上の経営面でのダメージを意味する。

 本大会の賞金・配分金の総額は25.2億円。地域リーグラウンドで最大1.08億円(勝ち点54の場合)、プレーオフラウンドでは優勝1.5億円・2位6000万円・3位3000万円と、終盤に向かうほど金額は跳ね上がる構造だ。序盤戦の勝敗が最終的な経営規模の差を生み出す。その残酷な現実を、このランキングは可視化している。福岡にはピッチ上でのパフォーマンスのみならず、集客面での改善も求められている。

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【J1百年構想リーグ 獲得賞金ランキング(第9節終了時点)】

1位 鹿島アントラーズ 4600万円
2位 ヴィッセル神戸※ 4400万円
3位 FC東京※ 4000万円
4位 町田ゼルビア※ 3800万円
5位 ガンバ大阪 3400万円
6位 名古屋グランパス 3200万円
6位 清水エスパルス※ 3200万円
8位 川崎フロンターレ 2800万円
8位 京都サンガ 2800万円
10位 東京ヴェルディ 2600万円
11位 V・ファーレン長崎 2400万円
12位 浦和レッズ 2200万円
12位 柏レイソル 2200万円
12位 サンフレッチェ広島 2200万円
12位 ファジアーノ岡山 2200万円
12位 セレッソ大阪 2200万円
17位 水戸ホーリーホック 2000万円
18位 横浜F・マリノス 1800万円
19位 ジェフユナイテッド千葉 1600万円
19位 アビスパ福岡 1600万円

※1試合多く消化(先行開催分)