Jリーグ サンフレッチェ広島

広島ACLE敗退の裏で…ジョホール選手国籍偽装問題でAFC批判噴出!「大きな失敗」その理由は?

バルトシュ・ガウル監督 写真:アフロスポーツ

 サンフレッチェ広島は11日、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)ラウンド16第2戦で、マレーシア1部のジョホール・ダルル・タクジムFCに1-0で勝利も、2試合合計スコア2-3で敗退した。

 一方で、この対戦を巡っては試合結果とは別の部分でも議論が広がっている。特に日本人選手の情報に詳しい海外メディア『Jリーグインサイダー』は、ジョホールのチーム構成や登録問題に対して強い批判を展開した。

 同メディアは、ジョホールが自国出身選手をほとんど起用していない状況に疑問を呈している。記事では、試合に臨んだメンバーの中でマレーシア出身選手がごく少数だった点に触れ、「自国出身の選手が1人しかいない状態でチームが試合を戦うというのは理解できない」と指摘。さらに、この状況はマレーシアのクラブが外国人選手の獲得や帰化に依存している現状を象徴しているとの見方を示した。

 また同メディアは、アジアサッカー連盟(AFC)による制度変更にも言及。外国人枠の人数制限が撤廃されたことについて「AFCが犯した大きな失敗の一つ」と批判し、クラブ間の競争バランスや各国リーグの育成環境に影響を与えている可能性を指摘している。

 さらに、今回の対戦を巡ってはジョホール所属選手の国籍取得問題も注目を集めている。マレーシア代表資格を巡り「偽造書類による帰化」の疑いが持たれていた7選手に対し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は出場停止処分を科す判断を下した。ただし処分は当初より軽減され、クラブでのトレーニング参加は認められている。

 この判断に至るまでの過程では暫定的な仮処分もあり、対象選手の一部には公式戦出場が可能な期間が存在した。そのため、処分対象の一人とされるジョアン・フィゲイレドは広島との第1戦にも出場。結果としてチームの勝利に貢献していた。CASの裁定は遡及適用とはならず、第1戦の結果は有効とされた。こうした経緯もあり、試合の公平性や大会制度を巡る議論は現在も続いている。

 広島の敗退という結果の裏側で浮かび上がったクラブ運営や大会ルールの問題。アジア最高峰のクラブ大会を巡る議論は、今後も続く可能性がありそうだ。