
2人のレジェンドから学ぶ日々
今シーズンの福島には、プロ41年目を迎えるFW三浦知良や、元韓国代表GKチョン・ソンリョンといった実績十分のベテランが加わった。チーム始動から間もない中、岡田は彼らから多くを吸収しているという。
「カズさん(三浦知良)は日本人なら誰もが知っているスターですが、それにおごらず自然体で謙虚だなと思いました。先週の開幕戦の試合前のロッカーでも、皆に握手しているシーンが印象でした。『今日は頼むね』『皆ありがとう、今日はよろしくね』と声を掛けてくださって。カズさんの中で『プレーをさせていただいている』という想いがピッチ内外の行動に表れているので、そこがすごいなと思いました。
『この歳になってもサッカーができてありがたいよね』ということを常に仰っているので、超一流の選手はそういったマインドで過ごしているのだなと思いましたし、実力だけではカズさんのキャリアは築けなかったと改めて思います。応援してくれる人がこれだけいるからこそ、ここまでのキャリアがあるのだと思いました。プロサッカー選手の在り方について学ばせていただいています」と語ったことから、今年30歳を迎える岡田にとって、“キングカズ”の存在が大きな刺激になっていることがうかがえる。
また、チョン・ソンリョンについても敬意を表した。「韓国では知らない人がいないくらいのレジェンドゴールキーパーで、多くの決定機を止める活躍でタイトルに導いていた印象です。開幕戦の甲府戦後にソンリョン選手に温泉に連れて行ってもらったんですが、敗戦後の振る舞い方について教えていただきました。ソンリョンさんは『淡々と今自分が出来ることをやるだけだ』と言っていて、そのシンプルさが逆にすごいなと思いました。僕もプロ8年目を迎えて、サッカー界の中では年下の選手が多くなる中で、2人のレジェンドと仕事ができて日々学べる環境なんだなと実感します」。
敗戦の悔しさを抱えながらも、岡田はピッチ内外で確かな糧を得ている。
キャンプの相部屋は鈴直樹
約1ヵ月にわたって続くキャンプ生活。岡田の同部屋の相手はDF鈴直樹だという。部屋での過ごし方について尋ねると「僕は部屋にいるタイプなのですが、彼(鈴)は色々な部屋に行き来していますね(笑)。キャンプの1ヵ月は長いので、ストレスにならないよう気を配っています」と明かした。
また、部屋でサッカーの話をするのかという問いには「本当はそういった話をした方が良いと思いますけど、無いですね(笑)。僕は自分のことに集中できているので、そこは鈴に感謝したいです」と笑顔を見せた。互いに程よい距離感を保ちながら、長丁場のキャンプ期間を過ごしているようだ。
百年構想リーグへの意気込み
最後に百年構想リーグの目標について尋ねた。
「数字の目標は立てないタイプです。日々ベストを尽くした結果が数字に表れると思っているので、目標は立てません。ただ、昇降格がない百年構想リーグでは、福島の皆さんに“エンターテインメントを届ける”という思いでサッカーの本質と向き合ってプレーしていきたいと思います。サッカーを楽しむという意味では、福島の環境とスタイルが僕にとってはありがたいので、そういった意味で、もう一段階上のステージで戦えるように楽しんでプレーしていきたいと思います」。
肌に合う福島のスタイルをより確立させながら、その先にあるJ2昇格を見据える。岡田は静かな決意をにじませた。
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