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冨安健洋が「アヤックスに問題もたらす」現地酷評のワケ「板倉滉にとって…」

冨安健洋 写真:アフロスポーツ

 アヤックス所属の日本語DF冨安健洋は、1日に行われたオランダ1部リーグ第21節で新天地デビュー。アーセナル在籍時の2024年9月以来となる約1年5カ月ぶりの公式戦出場で、今後の活躍やFIFAワールドカップ日本代表入りが期待される一方、現地では同選手に対する評価が低い模様。チームメイトであるDF板倉滉への影響も指摘されている。

 現地メディア『FootballTransfers』は2日に「冨安健洋、アヤックスに早々とスポーツ面・財政面の問題をもたらす」という見出しのもと、同選手の現状を特集。エクセルシオール戦でのデビューに触れた上で、こう伝えている。

 「冨安は当面、右サイドバックでのプレーに専念することになりそうだ。2026年夏までの契約を結んでおり、双方が望めば来夏に契約延長の話し合いが行われる可能性があるが、彼の加入はメリットばかりではない」

 「第一に、右サイドバックのプレースタイルにおいて即座に衝突が生じる。周知の通り、ガーエイは右サイドのスペースを最大限に活用するダイナミックな選手だ。そのスペースは、オスカー・グローフ、ラヤン・ブニダ、そして今後はスティーヴン・ベルハイスといった選手たちが、右ウイングの位置から中に入ったり中盤でプレーしたりすることで作り出されるものだ」

 「一方、冨安が最も力を発揮するのは偽サイドバックとしてであり、ビルドアップの際にはピッチの中央や内側のレーンでプレーすることを好む。したがって、もしグリム監督が冨安を右サイドバックで起用したいなら、右ウイングにはサイドライン際でプレーし、そこで仕掛けるタイプの選手を置くのが理想的となる」

 「第二の点は、冨安をスタメンで起用し、ガーエイだけでなく、板倉滉やシュタロをベンチに追いやることが、来夏の財政面に影響を与えるという点だ。ガーエイとシュタロは2028年夏までの契約を残しているが、アヤックスが彼らの放出を容認しているのは明らかであり、両選手ともかなりの市場価値を持っている。推定移籍金はシュタロが2070万ユーロ、ガーエイが790万ユーロである。アヤックスとしては、来夏にこの2人で合計3000万ユーロの売却益を得たいと考えている」

 「もし冨安が右サイドバックとしてガーエイに取って代わるか、右センターバックとしてシュタロに取って代わることになれば、彼らの移籍価値にとってプラスにはならない。ベンチに座っていることは、これら2人の価値を高める要素にはなり得ないのだ。特にシュタロの場合、クロアチア代表としてワールドカップに行くためにはアヤックスでプレーする必要があり、ベンチ要員となればその可能性は低くなるだろう」

 「冨安が右サイドバックや右センターバックに入ることで、アヤックスに経験とクオリティがもたらされるのは間違いない。しかし、グリム監督は特に右サイドバックでの起用法について戦術的な調整を強いられることになり、さらに夏のガーエイやシュタロの移籍に関して財政的な影響が出る可能性もある。また板倉にとって、監督から守備的MF(アンカー)のバックアップとも見なされているとはいえ、全体的にあまり好ましくない状況と言えそうだ」

 現状、本職のセンターバックではなく守備的MFでの起用が続いている板倉の問題にも触れられているが、冨安のセンターバック起用がオプションとなれば、板倉の今後にも影響が出るかもしれない。