
エースナンバーを背負った福島のプライド
「準決勝でひどいプレーをして、チームに迷惑をかけてしまいました。決勝では絶対に取り返そうと思って挑みました」。そう語るのは、J1アビスパ福岡への加入が内定しているMF福島和毅(3年)だ。
準決勝の尚志高校(福島県代表)戦では、チームとして攻撃の形を作れず苦戦。PK戦の末に勝利を収めたものの、福島自身は強い反省の念を抱いていた。しかし、決勝ではその悔しさを晴らすかのようなプレーを披露する。正確なサイドチェンジでチャンスを演出し、ボールを持ち運ぶ場面では攻撃を活性化。随所で存在感を放ち、神村学園の中盤を支えた。
福島は自身のパフォーマンスについて「下からゲームを作るところやボールを運び出すところは今日が今大会で一番良かったと思います」と振り返った。高校最後の集大成となる試合で、神村学園のエースナンバーを背負う者としてのプライドをピッチ上で体現してみせた。
地元・鹿児島県で育った福島は「鹿児島の方たちに、夏冬の全国制覇という結果で少しは恩返しができたのかなと思います」と感謝の思いを口にした。今シーズンからはプロの舞台へと活躍の場を移す福島。次は自身のプレーで鹿児島を沸かせる存在となれるか、大きな期待が寄せられている。

「鳥肌が立ちました」
今大会、途中出場が多かった佐々木は周囲から“スーパーサブ”と称されており、少なからず悔しさを感じていたという。そんな佐々木は決勝戦80分に有村監督から「3点目を決めてこい」とピッチに送り出された。
90分+2分、PA内でボールを受けた佐々木は、対峙していた相手DFをワントラップで交わしてシュート。ボールはゴールネットを揺らし、これが決勝点となった。6万人を超える観衆が詰めかけた国立競技場での得点シーンについて「鳥肌が立ちました(笑)」と振り返った。
しかし、インタビュー中の表情に浮ついた様子はなかった。その視線は進学先の東洋大学を経て、目標であるプロでの活躍を目指す日々へと向けられている。
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