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「日本代表がブラジル下したのに…」元浦和レオナルドが不満「偏見ある」幻の日本帰化も判明

レオナルド 写真:Getty Images

 ガイナーレ鳥取、アルビレックス新潟、浦和レッズ在籍歴のあるブラジル人FWレオナルドは現在、中国1部の上海海港でプレー。2025年1月にセレッソ大阪移籍破談が報じられたことにより注目を集めていたが、本人がブラジル国内での日本サッカーに対する見方について持論を展開。日本代表が2025年10月開催のキリンチャレンジカップでブラジル代表を下したことにも言及している。

 ブラジル『UOL』で12月30日に掲載されたインタビュー記事によると、レオナルドは「日本代表はブラジル代表に3-2で勝った。日本、そしてアジアのサッカーのレベルは上がっている。それにもかかわらず、今でもブラジル国内で日本やアジアを軽視するのか、なぜ偏見があるのか理解できない」と不満を爆発。自身の去就についてこう語ったという。

 「(ブラジル復帰は)自分の中でもう終わった話だ。僕は長年、アジアで成功を収めてきました。1年だけ調子が良くて、あとの3年がダメだったわけではない。それでも一度も(復帰の)チャンスはなかった。チャンスがあるかどうかの問題だ」

 「ブラジルのクラブは日本やアジアに対して偏見を持っており、それは普通のことになってしまっている。(海外移籍以降、)オファーは一度もない。彼らはアジアサッカーのレベルが低いと思い込んでいるからだ。僕には理解できないし、受け入れられない」

 現在28歳のレオナルドは、鳥取在籍時の2018シーズンにJ3リーグで得点王に輝くと、新潟移籍1年目の2019シーズンにはJ2リーグで28ゴールを挙げて、再び得点王のタイトルを獲得。2020シーズンも浦和でJ1リーグ2桁ゴールを挙げるなど、日本で驚異的な成績を残すと、2021年2月に中国1部の山東泰山へ完全移籍した。

 しかし、山東泰山では加入からわずか数カ月で構想外に。河北や韓国1部・蔚山現代、長春亜泰、浙江へ期限付き移籍しているが、2024シーズンに29試合の出場で21ゴールと、2年つづけて中国1部リーグ得点王のタイトルを獲得するなど、実績を積み重ねている。

 2025年1月には、一度C大阪移籍で合意に達したものの、土壇場で上海海港へ移籍。今季も中国1部リーグ戦30試合の出場で21ゴールと、持ち前の決定力を発揮。同クラブのリーグ優勝に大きく貢献。3年続けて中国1部リーグのベストイレブンに選出されている。

 なお『UOL』によると、レオナルドには日本への帰化の可能性があったとのこと。記事では「2018年から20年にかけて日本でプレーしていた際に(帰化の可能性が)浮上したが、日本の場合、居住要件に加えて試験や日本語の習得など、多くの厳しい要件を満たす必要があった。この要件が日本での帰化の可能性を阻む要因となった」と綴られている。