
RB大宮アルディージャ所属のU20日本代表DF市原吏音には、以前から海外移籍の可能性が報じられているが、ここに来て新たにMF鈴木唯人ら擁するSCフライブルク、MF鎌田大地所属のクリスタル・パレスなど9クラブが関心を寄せている模様。すでに日本代表MF遠藤航所属のリバプール、チェルシーなども移籍先候補に挙がっており、争奪戦が激化している可能性もあるとみられる。
ドイツ『フースバルミニスター』は12月29日に「市原は欧州移籍間近に迫っている。ボルフスブルク、SCフライブルク、ウェストハム・ユナイテッド、レギア・ワルシャワなどが関心を寄せている」とリポート。「RB大宮との契約期間は2027年6月までであり、移籍金は現実的な金額に設定されている」と、現行契約の一部内容もあわせて伝えている。
さらに同メディアは30日にも市原の去就を特集。「彼は欧州移籍を熱望んでおり、RBザルツブルクが夢の実現を後押しすることになりそうだ。サンダーランド、ダービー・カウンティ、ストーク・シティ、クリスタル・パレスなども関心を寄せている」と報じている。
市原の去就を巡っては、英メディア『Rousing The Kop』が10月8日の時点でリバプールからの関心を報道。レッドブルグループ・サッカー部門の責任者がリバプール元監督のユルゲン・クロップ氏であることを踏まえた上で、「RB大宮はクロップと繋がっている」と伝えたが、チェルシーのスカウト陣がU20日本代表戦を視察した可能性も報じられている。
くわえて、海外メディア『ターゲットスカウティング』は10月末の時点で移籍先候補としてブンデスリーガ所属のボルフスブルク、日本代表DF町田浩樹の古巣であるベルギー1部ユニオンSGを挙げていた。
市原を巡る一連の報道は、日本人有望株が欧州市場で確かな評価を受けている現状を象徴していると言える。移籍金に関する報道内容は、獲得を検討する欧州クラブにとって大きな後押しとなる。
今後は移籍先のネームバリュー以上に、出場機会や育成環境をどう見極めるかが重要となる。市原がどのクラブを選択し、どのような成長曲線を描くのかは、日本サッカー界全体の評価にも少なからず影響を与えるだけに、その去就から目が離せない局面である。
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