高校サッカー

【九州・沖縄】第104回全国高校サッカー選手権大会の有力校と注目選手

神村学園高校 写真:Getty Images

神村学園高校(鹿児島県)

鹿児島県代表の神村学園高校は、県予選決勝を3-0で制する快勝劇を見せ全国への切符をつかんだ。予選では5試合で計38得点を記録するなど、圧倒的な攻撃力で他校を寄せ付けなかった。さらに、2025年の全国高校総合体育大会(インターハイ)では全国制覇を達成。高円宮杯JFA U-18プレミアリーグWESTでも上位争いを演じるなど、高いレベルでの実戦経験を積んできた。

前線で結果を残してきたのがFW徳村楓大である。鹿児島県予選では準決勝、決勝と重要な試合でゴールを記録し、特に決勝では先制点を挙げて試合の流れを引き寄せた。ゴール前での動き出しやクロスへの反応が鋭く、限られたチャンスを確実に得点へとつなげられる点が強みだ。すでに町田ゼルビア(J1)への加入が内定しており、全国大会でも得点という形で勝敗を左右する働きが期待される。

神村学園にとって鍵となるのは、持ち前の攻撃力に加え、試合を通じた安定感をいかに保てるかという点だろう。選手権では一瞬の隙やミスが失点に直結するだけに、序盤から高い集中力を維持し、自分たちのリズムを作れるかが重要となる。県大会、インターハイ、リーグ戦で積み重ねてきた経験を生かし、全国の舞台でどこまで力を出せるか注目したい。


那覇西高校(沖縄県)

沖縄県代表として全国の舞台に挑むのは那覇西高校だ。県予選決勝では延長戦にもつれ込む接戦を制し、FC琉球高等学院鹿島朝日高校・沖縄に3-1で勝利。2年連続19回目の選手権出場を決めた。

那覇西の注目選手はFW上原文大郎。県予選決勝では途中出場すると、延長後半3分に右からのクロスに反応して勝ち越しゴールを記録。ゴール前での動き出しの速さや反応の良さが目立ち、勝負どころで結果を残せる点が大きな魅力だ。途中出場から流れを変えられる存在として、全国大会でも重要な役割を担うことが期待される。

那覇西は沖縄県予選を5試合で19得点1失点と、攻守両面で結果を出し勝ち上がってきた。複数得点で主導権を握る試合だけでなく、僅差の展開でも集中力を切らさず勝利を収めており、試合運びの巧みさが結果に表れている。

短期決戦となる選手権では、時間帯ごとの判断や流れの読みが勝敗を分ける。那覇西は粘り強く試合を進めつつ、勝負どころで得点機会を作り出せるチームだ。先制点を奪えるか、また終盤の局面で決定機を生かせるかが、全国での戦いを左右するポイントとなるだろう。


全国高校サッカー選手権大会 写真:Getty Images

地域全体の展望と注目ポイント

九州・沖縄地域の代表校は、いずれも組織的な守備を土台としながら、勝負どころで確実に得点を奪える力を備えている点が共通している。各県大会や地域大会を勝ち抜いてきた過程で、接戦や重圧のかかる試合を数多く経験しており、短期決戦となる選手権でも安定した試合運びが期待される。

また、個々の技術力の高さも光っており、相手との駆け引きや試合中の戦術変更にも柔軟に対応できる力がある。これまで積み重ねてきた経験と各校の持ち味をどこまで発揮できるか。一発勝負の舞台で九州・沖縄勢がどのような戦いを見せるのか、大いに注目したい。

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名前:Nao
趣味:サッカー観戦、お酒、子供が所属するサッカークラブの応援
2023年からライターとしての活動を始めました。プライベートでは3人の男児の父親、個人ブログ「FootballAnalysis」を運営しています。サッカーがある日常、特に試合がある日の街の風景やスタジアム周辺の雰囲気が大好きです。多くの人にサッカーの楽しさを知って頂ける記事を書いていきたいと思います。よろしくお願いします!

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