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町田・黒田剛監督の不適切行為で「大切なものは?」元福岡・鳥栖U18監督が指摘!パワハラ認定なし

町田ゼルビア 黒田剛監督 
黒田剛監督 写真:Getty Images

 Jリーグは12月23日、町田ゼルビアの黒田剛監督に選手やコーチ、スタッフに対して暴言や不適切な発言があったとして、けん責の処分を科したと公式発表。2025年4月に一部週刊誌が報じたパワーハラスメント(パワハラ)疑惑の内容が再びクローズアップされる一方、アビスパ福岡やアルビレックス新潟の下部組織等で指導に当たっていた吉永一明氏のSNS投稿も話題になっている。

 吉永氏は23日夜にXを更新。「残念なニュースを目にして…」と切り出すと、「本当に残念という言葉しか出てきません。 この仕事に携わる者として大切なものは何か?大切にしなければならないものは何か?改めて考えさせられます」とポスト。一部SNSユーザーから黒田監督に関する事案であるか訊ねられると、「残念です…としか言えません」と反応している。

 Jリーグの発表によると、黒田監督は2023年以降、トレーニング中にコーチを怒鳴りつけたり、自らの意向に沿わない選手に対して「造反者」といった表現を用いて排除する意図を持った発言をするなど、威圧的な行為に及んでいたとのこと。懇親会の場でスタッフに暴言を吐くなど、ピッチ外でも問題行為が確認されたというが、Jリーグは現時点でパワハラ行為を認定していない。

 一方、町田は一部週刊誌の報道直後に声明を発表。同クラブが立ち上げた特別委員会の調査報告書で、「黒田監督がベテラン選手をチーム内で『あいつは造反者だ』などと呼び、『チームの雰囲気を悪くする存在だ』と、たびたび公言していた事実は認められない」と、報道内容を否定していた。

 なお、吉永氏は過去にアビスパ福岡U15やU18、清水エスパルスサテライト、サガン鳥栖U18を指揮。2016年にヴァンフォーレ甲府のトップチームでコーチを務めると、2017年以降はアルビレックス新潟シンガポールやアルビレックス新潟のトップチームを指揮。2025年は中国国内クラブの下部組織で指導に当たっている。