
オランダ1部エールディビジのNECナイメヘンでプレーする日本代表のMF佐野航大は、今2025/26シーズンは安定したパフォーマンスを示している。クラブでの継続的な起用と内容が評価され、佐野の動向は移籍市場でも話題となっている。
オランダメディア『PSV Inside.』は、PSVアイントホーフェンがMFヨエイ・フェールマンの去就次第で、佐野を後釜候補として検討していると伝えた。同メディアは、フェールマンについて「PSVとフェネルバフチェが合意に達した」と移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏の情報を引用して報じている。フェネルバフチェは、約2,000万ユーロ(約37億円)と報じられている契約解除条項を行使する意思を示しているという。
この報道を受け、NECのディック・スロイデル監督は、オランダ『ESPN』の番組「Goedemorgen Eredivisie」で移籍のうわさに言及した。同監督は「佐野は多くのクラブのリストに入っていると思う」と述べつつ、「最高の選手は売りたくないが、クラブと財政の問題がある」と語った。また「それがシーズン途中に起きないことを望む」とも発言している。
佐野は2023年夏に約45万ユーロ(約8,000万円)でNECに加入し、契約は2028年6月末まで残っている。データサイト『Transfermarkt』による市場価値は約600万ユーロ(約11億円)とされているが、NECは売却の際に、より高額な移籍金を求める姿勢を示しているようだ。
『PSV Inside.』によると、スロイデル監督は佐野の成長についても触れ、「相手のペナルティーエリア周辺で、より危険な存在になる必要がある」と指摘した上で、「左右どちらでも強いシュートを持っている」と評価。そして「最終的に次のステップへ進む道筋がある」と語り、将来的な移籍の可能性にも言及しており、今後の動向に高い注目が集まっている。
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