
日本代表DF冨安健洋のオランダ1部エールディビジのアヤックス・アムステルダム加入が秒読み段階に入ったようだ。
オランダメディア『VoetbalPrimeur』は、現地12月16日に行われるメディカルチェックで冨安の状態に問題がなければ、同日に正式契約が結ばれる見通しと伝えている。冨安の近年の怪我の多さからアヤックスは出来高払い契約を結ぶことが明らかになっており、冨安の詳細な怪我歴が注目されている。
同メディアは冨安の怪我歴を詳しく報じ、「注目すべき変貌」と表現し、以下のようにまとめた。
冨安は7月にプレミアリーグのアーセナルとの契約を解除後、クラブに所属していない状態だ。当時すでに怪我を抱えており、日本でリハビリに専念していた。
冨安はJ1のアビスパ福岡とベルギー1部シント=トロイデンでプレーした時期、ほぼ常に健康だった。しかし2019年にセリエAのボローニャに移籍後、身体的な問題が発生し始めた。2019/20シーズンには太ももとハムストリングの怪我で約2ヶ月半欠場し、翌シーズンにはふくらはぎの負傷と筋肉の問題で1ヶ月半以上欠場した。
その後2021年夏に冨安はアーセナルへ加入した。プレミアリーグでの最初の数ヶ月は順調で、ほぼすべての試合で90分間プレーした。しかし2022年初めに新たなふくらはぎの怪我を負った。それでも2021/22シーズンはアーセナルの全コンペティションで22試合に出場した。
状況が一変したのは2023年3月のUEFAヨーロッパリーグでの、ポルトガル1部スポルティングCP戦だった。冨安は滑って転倒し、重度の膝の怪我を負った。手術を受け2023/24シーズンは終了となり、以降は膝とふくらはぎの問題が続いた。
昨2024/25シーズンは最も不運で、プレシーズンに再び膝の問題が発生し、2度目の手術を受けた。10月にサウサンプトン戦で6分間途中出場したが、その後も膝の問題は解決せず、今年2月に3度目の手術を受けた。
同メディアは上記の内容を伝え、「常に健康な選手から怪我をしやすい選手に変わった」と指摘しつつ、「2023/24シーズンまで、すでに存在していた怪我の問題にもかかわらず、常に試合に出場していた。そのことがアヤックスに希望を与える可能性がある」と前向き目な皮肉で記事を締めた。
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