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アヤックスがフェイエノールトをさらに苦境へと追い込む、オランダ各メディアが批判…

フェイエノールト 写真:Getty Images

 日本代表のFW上田綺世とDF渡辺剛が所属するオランダ1部エールディビジのフェイエノールトが厳しい局面を迎えている。フェイエノールトは、12月14日に開催された日本代表DF板倉滉が所属するアヤックス・アムステルダムとの伝統の一戦デ・クラシケルで0-2の敗戦を喫し、優勝争いから大きく後退した。

 オランダメディア『FR-Fans』は「アヤックスがフェイエノールトをさらに問題の中へ追い込んだ」と伝え、両クラブの勝ち点差が5に縮まったことを示した。また、エールディビジで首位のPSVアイントホーフェンは、現在2位のフェイエノールトに対して9ポイント差をつけており、「フェイエノールトは優勝争いが視界から遠のいた」とも報じられた。

 15日にオランダ各メディアは、フェイエノールトに批判的な論調を展開した。大手メディア『De Telegraaf』もフェイエノールトのロビン・ファン・ペルシ監督の反応を取り上げ、「不調のクラブを率いる指揮官は、敗戦にも関わらずフェイエノールトのプレースタイルに引き続き自信を示している」と報じた。ファン・ペルシ監督は試合後、アヤックス戦ではまさに自分がチームに求める形でプレーできていたと述べており、敗戦の反省もなく物議を醸している。

 『Algemeen Dagblad』も「フェイエノールトにパニック、ただしロビン・ファン・ペルシ監督は例外」との見出しを掲げ、ファン・ペルシ監督を皮肉った。同メディアのミコス・ゴウカ記者は「フェイエノールトは競技面で深刻な状況に陥っている。少なくとも、サポーターに尋ねれば、という話だ」と指摘した。

 フェイエノールトは12日にもUEFAヨーロッパリーグでルーマニア1部のステアウア・ブカレストに3-4で敗れており、同大会で勝ち進む可能性もほぼ失われている状況だ。