
『株式会社ヤスダグループ』はパートナーシップ契約を結んでいる日本代表MF久保建英所属レアル・ソシエダに対して、1,340万ユーロ(約24億4,000万円)の負債を抱えている模様。同社はFW中村敬斗、DF関根大輝所属スタッド・ランスのスポンサーでもあるだけに多方面への影響が心配される。
スペインメディア『ノティシアス・デ・ギプスコア』は12月9日、ヤスダグループを巡る問題について「ソシエダが株主総会に向けて株主に送付した公式の年次決算報告書において、ヤスダグループに関連する1,340万ユーロもの未収金が計上されていることが明らかになった」とリポート。未払金は同社のメインスポンサー料や、2024年夏に行われた日本ツアー(東京ヴェルディ戦、ガンバ大阪戦)に関連するものであるという。
ヤスダグループは2023年10月1日に設立。スポーツを通じた人材育成を事業に掲げており、ソシエダやランスとスポンサー契約を締結。両クラブの日本ツアー実施を手掛けていた。また、同社の代表取締役社長は安田慶祐氏であり、谷川烈CMOは元Jリーガー。清水エスパルス、ヴァンフォーレ甲府、水戸ホーリーホックなどでプレーした実績を持っており、引退後は一般企業に従事。2024年にヤスダグループへ参画している。
ソシエダとは2023年10月に2スポンサー契約を締結。契約期間は2年であり、1年間の延長オプションも盛り込まれていたが、2025年7月に契約内容を見直し。ユニフォームの胸スポンサーから外れているが、今回の現地報道により、契約内容見直しの裏で巨額の支払い遅延や未払い問題があったことが裏付けられた格好だ。
なお、ヤスダグループは2025年7月に行われたバルセロナ対ヴィッセル神戸の開催費用未払いの可能性が報じられたことでも話題に。当時、日本代表FW前田大然(セルティック)らを顧客に持つ『株式会社ジェブエンターテイメント』の田邊伸明代表取締役社長は同社の実態について「元JリーガーがCEOとしてメディアに登場したり、設立当初は有名大学サッカー部長のご子息が役員としてホームページに掲載されていた事もあった。でも実態がない事も全員知っていた」とXで明かしていた。
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