
ポルトガルのモレイレンセからブラジル2部コリチーバへ期限付き移籍していたブラジル人MFワリソンはこの冬、Jリーグ移籍交渉が破談に終わった模様。コリチーバへの完全移籍加入で決着したという。
現在28歳のワリソンは、身長184センチで右利きの守備的ミッドフィルダー。クルゼイロをはじめブラジル国内複数クラブを渡り歩き、2023年8月にモレイレンセへ移籍。ただ、ポルトガル国内リーグで結果を残せず、2024年1月以降はブラジル国内クラブへの期限付き移籍が続いていた。
コリチーバへ加入したのは2025年3月だが、今季はブラジル2部リーグ30試合の出場で1ゴールをマーク。スタメン出場は18試合にとどまったが、それでもシーズン後半戦にスタメンでの出場機会を増やして同クラブのリーグ優勝、1部昇格に貢献している。
ブラジル『1921portal』が12月4日に伝えたところによると、ワリソンには日本やUAE国内クラブからのオファーもあったものの、選手本人がコリチーバ残留を決断。コリチーバは移籍金100万ユーロ(約1億7,000万円)を支払い、同選手の保有権の80%を取得。新たに2026シーズン終了後までの単年契約を結んだという。
ワリソンの決断は自身のキャリアを安定させ、今後の成長を見据えた選択であると言える。Jリーグ移籍を含む複数の選択肢がある中で、後半戦から評価を高めたコリチーバに残留する道を選んだことは、クラブとの信頼関係と自身の役割への手応えが背景にあると考えられる。コリチーバ側も昇格直後の重要な戦力として投資を行った以上、双方の利害が一致した形での完全移籍である。今回の決着は、ブラジル国内で確かな地位を築きつつあるワリソンにとって、次のステップへ向けた重要な基盤となるはずである。
コメントランキング