ワールドカップ 日本代表

日本代表の“天国&地獄”は?組み合わせを徹底解説【2026北中米W杯】

日本代表 写真:Getty Images

2026年6月11日から7月19日にかけて、アメリカ、カナダ、メキシコの北中米3カ国でFIFAワールドカップ(以下、W杯)が開催される。各大陸では本戦出場をかけた予選が行われている中、日本代表(FIFAランキング18位)は早々に8大会連続での本戦出場を決め、史上初のベスト8進出を目指している。

日本代表は10月10日にパナソニックスタジアム吹田(大阪府)で行われたパラグアイ代表(同39位)との親善試合で2-2と引き分けたものの、10月14日には東京スタジアムでブラジル代表(同5位)に3-2で勝利し、初のブラジル撃破を果たした。この勝利を契機に、国内での期待は一層高まっている。さらに11月はガーナ代表(同72位)に2-0、ボリビア代表(同76位)に3-0といずれも完封勝利を収め、チーム状態が上向いているのは間違いない。

そんな中で注目されるのが、12月5日12時(日本時間は同日26時)から行われる北中米W杯の組み合わせ抽選会だ。日本代表は史上初となるポット2に入っており、未だかつてないほどの期待感に包まれている。ここでは、日本代表が同居することで「天国」または「地獄」となるグループについて、筆者の視点から紹介していく。


クロアチア代表 写真:Getty Images

日本はポット2入り!クロアチア、ウルグアイ戦を回避

本大会では、2025年12月のFIFAランキングに基づき、出場48カ国が4つのポットに振り分けられる。ポット1には共催国のメキシコ(同15位)、カナダ(同27位)、アメリカ(同14位)に加え、FIFAランキング上位12か国(スペイン、アルゼンチン、フランス、イングランド、ブラジル、ポルトガル、オランダ、ベルギー、ドイツ)が入る。

ポット2には日本のほか、クロアチア、ウルグアイ、コロンビアなどの強豪国が入り、グループステージでこれらの国と当たる可能性はない。つまり、日本にとっては比較的有利な状況と言えるだろう。

一方、ポット3には世界屈指のストライカー、FWアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)を擁するノルウェー代表が、ポット4には欧州予選プレーオフを勝ち上がる可能性大のイタリア代表が入る見込みもある。そのため、組み合わせ抽選会は固唾をのんで見守ることになりそうだ。


ノルウェー代表 写真:Getty Images

これだけは避けたい…地獄の組み合わせは?

日本が絶対に避けたい“地獄の組み合わせ”は、アルゼンチン、ノルウェー、イタリアとの組み合わせではないだろうか。

ポット1:アルゼンチン代表(同2位)

アルゼンチン代表は19度目のW杯出場を決め、前回大会のカタールW杯覇者でもある。今大会も優勝候補の一角と見られている。W杯過去5大会(2006-2022)に出場しているFWリオネル・メッシの出場こそ不透明だが、FWラウタロ・マルティネスやMFディアゴ・アルマダを擁する前線は厚みがある。リオネル・スカローニ監督が植え付けた勝者のメンタリティで南米予選を制し、2位のエクアドルと勝ち点9差で本戦へのストレートインを決めた。日本は過去7度対戦しているが、1勝7敗と分が悪い。

ポット3:ノルウェー代表(同29位)

ノルウェー代表は、マンチェスター・シティのエースFWアーリング・ハーランドやアトレティコ・マドリードのFWアレクサンダー・セルロート、ライプツィヒでプレーする“北欧のネイマール”こと天才ドリブラーのFWアントニオ・ヌサの3トップを擁し、非常に攻撃力が高い。ポット1や2の国々もノルウェーとの対戦は警戒している。日本は2002年に1度対戦しているが、0-3で敗れている。

ポット4:イタリア代表(同12位)

イタリア代表は本戦出場がまだ未確定だが、欧州プレーオフを勝ち上がれば出場が決まる。ジェンナーロ・ガットゥーゾ監督率いるイタリア代表は、直近3大会はW杯本選から遠ざかっており、12年ぶりの出場となる可能性がある。守護神GKジャンルイジ・ドンナルンマやDFアレッサンドロ・バストーニ、MFニコロ・バレッラ、MFサンドロ・トナーリなど錚々たるタレントを揃える。かつては「カテナチオ」と呼ばれる堅守を誇っていた同国だったが、現在は前線のタレントを生かした攻撃的なスタイルで、点を取られても取り返すサッカーを展開する。日本は過去3度の対戦で1分け2敗と未勝利の相手である。

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名前:Yusuke Sueyoshi
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