
FIFAワールドカップ(W杯)北中米大会を控えた日本代表は、11月のガーナ戦(2-0)、ボリビア戦(3-0)で連続無失点を記録し、2025年の活動を締めくくった。
この2試合ではGK早川友基(鹿島アントラーズ)がゴールマウスを守ったが、小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン)、野澤大志ブランドン(アントワープ)、負傷中の鈴木彩艶(パルマ)、天皇杯準決勝進出により招集外となった大迫敬介(サンフレッチェ広島)らも控えており、かつて「権田修一の一択」と言われた状況から一変。いまや“GK王国”とも評されるほどの選手層が生まれている。
その中で、日本代表の序列を根底から揺るがしかねない存在がドイツにいる。ブンデスリーガのブレーメンで正GKをつかみ、U-21ドイツ代表として欧州選手権予選にも出場している長田澪(登録名:ミオ・バックハウス) だ。
ここでは、長田の代表歴や国籍の状況、実績を整理しつつ、日本代表入りの可能性や将来の進路選択について詳しく考察する。

彗星のごとく現れた長田澪
日本人の母とドイツ人の父を持つ21歳の長田は、日本で生まれ川崎フロンターレの下部組織で育ったが、2018年にブレーメンのアカデミーへ移籍。昨2024/25シーズンはオランダのフォレンダムで公式戦33試合に出場し、今シーズンついにブンデスの舞台で正GKを任された。
開幕戦フランクフルト戦では1-4と苦いデビューになったものの、第12節までにリーグ戦10試合で先発し、2試合の無失点を記録。安定感と反射神経を兼ね備えたプレーはクラブ内外から高く評価され、同僚の日本代表DF菅原由勢も称賛を惜しまない。
ドイツ代表GKといえば、オリバー・カーン、マヌエル・ノイアー、ボド・イルクナーら世界的守護神の系譜を持つが、現在20代前半の有望株は不足している。代表では35歳のオリバー・バウマン(ホッフェンハイム)が起用され、テア・シュテーゲン(バルセロナ)、アレクサンダー・ニューベル(シュツットガルト)、フィン・ダーメン(アウクスブルク)らが続くものの、次世代の本命は不在。その中で長田は「次期正GK候補」として大きな注目を浴びている。
一方、日本代表入りについて長田本人は明言を避けている。ドイツのメディア報道が早くも過熱し、本人が火消しを図るように慎重な姿勢を貫いている状況だ。ただし「絶対に日本代表に行かない」と断言しているわけではない。
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