
オランダ1部アヤックス所属の日本代表DF板倉滉は、11月26日に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のベンフィカ戦でスタメン出場。試合後、フレッド・グリム暫定監督への不満をあらわにしたという。
板倉はボルシア・メンヒェングラートバッハの中心選手として、ブンデスリーガの舞台で実績を積み重ねると、2025年夏のアヤックスへ完全移籍。新天地での早期レギュラー定着が期待されていた。2025/26シーズンのオランダ1部リーグ戦では7試合でスタメン出場も、11月9日のユトレヒト戦から2試合つづけて出番が無い状況。コンディション不良の影響もあり、右センターバックではヨシプ・シュタロが優先的にスタメン起用されている状況だ。
オランダ『VI』が11月27日に伝えたところによると、板倉はベンフィカ戦でセンターバックではなく、中盤の底でプレー。この理由について、本人は以下のように語ったという。
「月曜日(24日)、監督から中盤でプレーしろと急に言われました。練習もしていませんでしたが、やるしかありませんでした。ただ、自分に課された役割という点ではうまくやれたと思います。もっとできた部分もあるかもしれませんが、冷静さを保ち、その瞬間にできることに集中すできました」
ただ一方で、24日にグリム暫定監督と言葉を交わした際には、自身の現状について「全く満足していません」と不満を覗かせたとのこと。その直後に、ベンフィカ戦での起用法について伝えられたというが、『VI』は「板倉がプレータイム不足を理由に、アヤックスで不満を抱いている」と報じている。
板倉の現状は、新天地アヤックスでの適応と個人の成長の間で揺れる複雑な状況を映し出している。ブンデスリーガでの実績を背景に高い期待を寄せられた一方で、コンディションや監督の起用方針により安定した出場機会を得られていない。
ベンフィカ戦では、急なポジション変更にも柔軟に対応する姿勢を示したが、それでも自身の現状に満足していないという本音が見える。プロ選手としての適応力と自己評価の高さが際立つ一方で、チームとの役割調整や起用法の透明性が今後のパフォーマンスや精神的安定に直結することは間違いない。
板倉が自身の能力を最大限に発揮するためには、クラブと監督陣が選手の強みを理解しつつ、適切な起用とコミュニケーションを図ることが重要であり、この課題の克服こそが今後のキャリア形成の鍵となるだろう。
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