
第36節までの日程を終え、大詰めを迎えている2025明治安田J1リーグ。混戦模様だった優勝争いも、現在首位の鹿島アントラーズとそれを追う柏レイソルの2クラブに絞られ、どちらが有終の美を飾るのか多くのJリーグファンの関心ごととなっている。
今季のセレッソ大阪は、4シーズンにわたりチームを率いた小菊昭雄監督が昨季をもって退任し、新たにアーサー・パパス監督を招聘してシーズンをスタートさせた。前半戦ではユース出身のFW北野颯太が躍動。7月までに4ゴール4アシストと存在感を示し、欧州への移籍を果たした。もちろん、彼が不在となって以降もFWラファエル・ハットンやFWチアゴ・アンドラーデといった新戦力が得点やアシストなど攻撃面で活躍を見せ、リーグ屈指の攻撃力を維持している。
とはいえ、シーズン最終盤を迎えた現在、C大阪の順位は10位と昨年と同順位。もちろん、残り2試合で浮上の可能性は十分にあるものの、期待の若手の飛躍や新戦力の台頭など嬉しい要素も多くある反面、物足りなさを感じているファンやサポーターも少なくないだろう。来季以降、上位争いに加わるためにも、この冬の戦力アップが注目されるのは間違いない。
そこで注視したいのが、今季下位カテゴリーへ武者修行に出ている選手たちの動向だ。スタメンで活躍している選手も複数おり、成長著しい年齢であることも相まって、帰還を待ちわびるファンやサポーターも多いはず。ここでは、期限付き移籍中の選手の中から、今季特に活躍が目覚ましい3選手を紹介する。

西川潤(サガン鳥栖)
昨季はJ1リーグ最下位に終わり、今季は14年ぶりにJ2を戦うサガン鳥栖。1年でのJ1復帰は叶わなかったものの、複数の若手選手が躍動し多くの新戦力を発掘するシーズンとなっていることは間違いない。その中で、ひときわ輝きを放っているのがC大阪から期限付き移籍中のMF西川潤だ。
今季はここまで35試合と開幕戦を除くほぼ全試合に出場。6ゴール3アシストといずれもチームトップの数字で攻撃を牽引している。
2022~2023シーズンに鳥栖へ加わったときには先発出場の機会が少なく、なかなか結果を残せなかった。しかし、昨年もいわきFCでJ2を経験していたこともあり、今回の鳥栖での期限付き移籍は現時点で大成功と言えそうだ。質の高いラストパスやクロス、研ぎ澄まされたシュート技術はいずれも一級品。プロ入り前から国内外のクラブが注目していた才能が、ここにきて本格的に開花しつつあることがうかがえる。
C大阪で西川と同ポジションにいるMFヴィトール・ブエノやMF中島元彦の存在は、来季所属元に戻った際に西川が乗り越えるべき壁となるだろう。しかし、J2で見せているパフォーマンスと10代のころから周囲が感じていたであろう期待感の高さを思えば、まさに次なるキーマンとしてチームを活性化させる存在たり得る。果たしてこの冬所属元へ戻ることになるのか、今季J2を戦う選手たちの中でも去就が注目される選手の1人である。
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