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古巣浦和サポーターからブーイングも…広島FW前田直輝への誹謗中傷が波紋

前田直輝 写真:Getty Images

 サンフレッチェ広島所属FW前田直輝は、11月9日に行われた明治安田J1リーグの浦和レッズ戦に出場。2025年3月まで在籍していた古巣からゴールを奪ったが、一部の浦和サポーターから批判を浴びているほか、SNSで誹謗中傷の被害に遭っている。

 前田は試合後、エディオンピースウイング広島のアウェイゴール裏に駆け付け、浦和サポーターに挨拶。お辞儀をする際、ブーイングや罵声が飛び交うなど、スタジアムの雰囲気は一時騒然となったが、ネット上でも同選手に対する手厳しい声が挙がっている。

 そんななか、一部では前田に対する誹謗中傷の投稿も。スクリーンショットによりXで拡散されると、クラブへの通報を報告したとのメッセージが散見されているほか、誹謗中傷を巡る議論が白熱するなど波紋を呼んでいる。

 前田は浦和加入1年目の2024シーズンに背番号「38」をつけてプレーしていたが、2025シーズンから「30」に変更。2024シーズンまで興梠慎三氏の着用していた背番号を引き継いだものの、わずか3か月で浦和から広島へ完全移籍しただけに、浦和サポーターから不満の声が挙がっていた。

 選手の移籍やゴールは、プロとしての責務と成果であり、批判や誹謗中傷の対象となるべきではない。サポーターの思い入れが強いほど、裏切りに見える行為に感情が揺れるのは理解できるが、それが他者を傷つける言動へと変わった瞬間、スポーツの持つ健全な価値は失われる。

 SNSが発達した今こそ、発信する一言の重さを再認識すべき時だ。前田の行動を巡る議論は、単なる個人への批判ではなく、私たちが「スポーツをどう愛するか」を問う鏡でもある。敬意と節度をもって選手と向き合う姿勢が、真のサポーター文化を築く第一歩となるだろう。