
後輩へ「プレミア昇格」の置き土産を
試合後のミーティングで、久保は後輩たちに胸の内を明かした。「今日はふがいないプレーをしてしまって本当にごめん。残り3試合でプレミア(リーグ)昇格を目指しているので、その目標を成し遂げるために頑張ろう」と伝えていた。
残りの高校サッカー生活への意気込みについて問われると、久保は「自分たちは選手権出場を下級生に見せることはできなかったんですが、(帝京が)まだ行ったことがないプレミアリーグに昇格を決めるチャンスがある。来年、後輩たちに良い思いをさせてあげるために、最後の3試合を頑張って、プレーオフにも勝って、(来年)プレミアでやらせてあげたいです」と語った。久保の視線はすでに次の舞台と後輩たちへ託す未来を見据えていた。

憧れからライバルへ
2026シーズンからFC今治への内定が決まっている久保だが、2学年上には、U-22日本代表にも選出されたDF梅木怜やMF横山夢樹という偉大な先輩がいる。
梅木や横山がどのように映っていたかについて「本当に憧れの先輩たちでした。自分は(横山)夢樹くんとポジションが一緒なので『あの選手になりたい』という思いで3年間やってきました。最近はむしろ『越してやるぞ』という気持ちがあります。あの2人がいなかったらプロを目指せていなかったと思いますし、あの2人がいたからこそ、ここまで頑張れたんだろうなと思います」と憧れの先輩たちの偉大さを語った。

今治の練習参加で得たもの
9月1日に今治内定が正式に発表された久保は、夏休みを利用して今治の練習に参加していた。「(横山)夢樹くんや(梅木)怜くんはスピードやキレも違った」と振り返りながらも、「自信を持ってプレーできたところもありました」と、プロ相手にも自身の持ち味であるドリブルが通用する手ごたえを口にした。また、横山や梅木からは「自信を持って。もっとガツガツしてアピールした方がいい」とのアドバイスを受けたという。
「今日の試合は全然(持ち味を)発揮できなかった。まだまだプロでは通用しないと思うので、残りのリーグ戦3試合でさらに成長して、プロでも開幕からメンバーに入れるぐらいの気持ちで日々取り組んでいきたいです」と、さらなる飛躍を誓った。
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