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高知ユナイテッドDFが不適切投稿「神の手」J3長野戦の決勝ゴール巡り物議

Jリーグ 写真:Getty Images

 明治安田J3リーグ第34節のAC長野パルセイロ対高知ユナイテッドSCが11月2日、長野県の長野Uスタジアムで開催。高知が1-0で勝利したが、DF吉田知樹による決勝ゴールのシーンを巡り議論が白熱。吉田のチームメイトであるDF中田永一のSNS投稿も物議を醸している。

 吉田は前半42分、敵陣ゴール前でのこぼれ球に反応。相手選手よりも先に左足でボールに触れたが、その直後にボールは同選手の右手に当たってゴールマウスへ吸い込まれている。ハンドにより、吉田のゴールは取り消しかと思われたが、J3リーグではVAR(ビデオアシスタントレフェリー)による判定がないため、そのままゴールが認められている。

 ネット上では、インターネット動画配信サービス『DAZN』の中継映像から当該シーンのみを切り取った動画が拡散。吉田のゴールを認めたジャッジの是非を巡り、様々な意見が飛び交っている。

 そんな中、中田はXで「応援ありがとうございました!!一体感で勝ち取った勝利」「次はホームで味わいましょ」とサポーターに対して感謝のメッセージを綴った後に、ハッシュタグ付きで「神の手」「ウノゼロ」「高知ユナイテッドSC」とポストしていた。

 しかし、「神の手」という投稿内容を巡り指摘が相次ぐと、同選手は「先ほどの投稿で不適切な発言をしてしまい、不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした。 自分の発言が軽率であったことを深く反省しています。 今後は同じことを繰り返さぬよう、言動に十分注意いたします」と謝罪。当該ポストを削除している。

 今回の一件は、J1のみならずJ2以下のカテゴリーにおけるVAR導入にくわえて、選手教育を含むガバナンス強化に取り組む必要性を浮き彫りにした。公正な競技環境と節度ある発信が両立してこそ、真にファンから信頼されるリーグ運営が実現すると言えるだろう。