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“浦和レッズ排除”埼スタ指定管理巡り批判再び「芝に…」イベント開催の裏で不正あった?

浦和レッズのホーム・埼玉スタジアム 写真:Getty Images

 埼玉スタジアム2002公園指定管理者に浦和レッズが指名されず、『公益財団法人埼玉県公園緑地協会』が指定されたことを巡り、元サッカー選手の埼玉県議会議員である諸井真英氏が再び埼玉県を批判。同スタジアム開催のブルーノ・マーズと日本の花火がコラボレーションする新イベント『Bruno Mars Fireworks Show 2025』における一部座席にも言及している。

 11月1日に開催された『Bruno Mars Fireworks Show 2025』では、ピッチにグラウンドSSシート(13,000円)、グラウンドSシート(11,000円)、カメラマンチケット(20,000円)、車椅子席(13,000円)が設定。『株式会社ワーナーミュージック・ジャパン』によるリリース文では、「常設のスタンド席に加え、普段は入れないピッチ上に座ってショウが楽しめる、オリジナルの折りたたみクッション付きのグラウンドシートも設置される」と記されている。

 イベント開催を巡っては、指定管理者が緑地協会へ変更されたことが「サッカー以外のエンターテイメント・イベント開催」に繋がったとみられるほか、ピッチ上に大勢の人々が座ることもクローズアップされていた。

 自民党所属の諸井議員は9月時点で「埼玉県都市整備部、都市整備部公園スタジアム課所管である緑地協会との関係が深い埼玉県議が浦和レッズを指定管理者から外した」「その県議がイベントの開催を望んでいた」と主張する投稿をリポスト。以前から指定管理者に関する埼玉県の審査過程について「これは不正な指定管理者選定であることは明らかだが、不正に関与した人間は説明責任が求められると思うが」と批判していたことから、当該投稿の内容を前向きに捉えていたものとみられる。

 そんな諸井議員はイベント開催当日、埼玉スタジアム公式Xアカウントの「準備万端です」「ご来場お待ちしております!」といったイベント来場者に向けた案内に対して、「愚かな利権ファーストの埼玉県」「芝に薄いシート敷いただけでピッチ上に入場させる埼玉スタジアム」と反応。イベントにおける一部座席の設定にも否定的な見解を示した。

 特定の県議による“浦和レッズ排除”、“緑地協会優遇”の可能性も指摘されている埼玉スタジアム。今回のイベント開催を巡る議論は白熱するばかりだ。