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湘南出身・小杉啓太に2クラブ関心?「W杯日本代表入り難しい」と移籍示唆も

小杉啓太 写真:Getty Images

 湘南ベルマーレ下部組織出身で、スウェーデン1部ユールゴーデンIF所属のU20日本代表DF小杉啓太は、すでにFIFAワールドカップ北中米大会での日本代表入りを見据えて移籍を示唆。パリ・サンジェルマン(PSG)、FW前田大然ら擁するセルティックなどからの関心が報じられているが、DF冨安健洋(無所属)の古巣であるボローニャなど2クラブも移籍先候補に挙がっている。

 海外メディア『ターゲットスカウティング』は10月27日、U20W杯日本代表の中で特に将来性豊かな選手として市原、MF大関友翔(川崎フロンターレ)、DF市原吏音(RB大宮アルディージャ)をリストアップ。小杉のパフォーマンスについてこう分析している。

 「小杉はユールゴーデンIFの主力選手として活躍している。AFC U-17アジアカップで日本代表のキャプテンを務め、優勝に貢献。U20日本代表でも注目選手のひとりとして頭角を現し、その止まることのないエネルギーと爆発的なスピードで知られている」

 「彼は優れたテクニックと確かな戦術理解力を兼ね備えたダイナミックなサイドバックです。適切なタイミングでポジションを取り、頻繁に攻撃を広げるオーバーラップを仕掛ける。賢いプレー選択ができ、プレッシャーがかかった場面でのファーストタッチに優れているほか、前線へ効果的なパスも供給できる」

 「守備面では、上半身の筋力がやや弱いため、空中戦や地上戦でのデュエルにおいて制限がある。ただ、俊敏な動きと素早いフットワークで1対1の守備をこなし、粘り強いプレスと高いリカバリースピードで自身の弱点を補っている」

 すでに欧州複数クラブから関心を寄せられている小杉だが、『ターゲットスカウティング』によると、移籍先候補にはリーグアン所属のニース、セリエA所属のボローニャが挙がっているとのこと。両クラブの動き、交渉の有無などは不明だが、欧州5大リーグで幅広い選択肢があると考えられる。

 小杉はユールゴーデンとの契約を2027シーズン終了後まで残しているが、2025年6月に『FOOT SUR7』がパリ・サンジェルマン(PSG)移籍で個人合意に達した可能性を伝えていた。

 また、スウェーデン『FotbollDirekt』で10月24日に掲載されたインタビュー記事によると、選手本人は 「(2025シーズン終了後に)ここに残ったら、W杯の日本代表入りは難しくなると思いますね」とコメント。「最高峰のリーグでプレーして、UEFAチャンピオンズリーグも経験したい」「冬に欧州5大リーグへ移籍したら、僕をW杯の日本代表に招集してもらいたい」などと、移籍をほのめかしている。