
プレミアリーグで首位のアーセナルが、今2025/26シーズンに入ってさらに攻守両面のバランスを高めている。その中心にいるのが、中盤の軸としてプレーするMFデクラン・ライスだ。加入当初と比べ、同選手の役割は大きく変化したようだ。
ライスは、ウェストハム・ユナイテッドから移籍金1億500万ポンド(約209億4,307万円)で2023年にアーセナルへ加入した。当初の半年間は守備的MFとして起用されていたが、2024年1月の冬季トレーニングキャンプ以降、ボックス・トゥ・ボックスの役割に移行。これにより攻撃面での数字が向上し、昨2024/25シーズンには9ゴール・10アシストというキャリア最高の結果を残した。
アーセナルは今2025年夏、スペイン代表MFマルティン・スビメンディを獲得。UKメディア『BBC Sport』は、ヨーロッパでも屈指の守備的MFであるスビメンディの加入によって、ライスが攻撃にも関与する新たな役割を担っていると分析。
さらに同メディアは、ライスがスビメンディと並ぶ形でやや低い位置からプレーしつつ、持ち前の推進力を生かして前線に飛び出すことで、チームの攻撃を活性化させていると指摘。
ライスは今シーズンここまで、ボールキャリー数147回、ボックス内へのパス57本、チャンス創出13回(FWブカヨ・サカと並ぶ)と、主要スタッツでチームトップを記録。
トップレベルのクラブで補強戦略を担当する専門家は、同メディアに対し、スビメンディの存在がライスをよりオールラウンドな選手に成長させたと分析。ライスはボールを受けた瞬間に前を向いて攻撃へつなげる動きに優れている。今シーズンのライスは公式戦11試合で3アシスト・1ゴールを記録している。
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