
サンフレッチェ広島は10月2日、エディオンピースウイング広島開催のホームゲームにおけるルールの一部変更を公式発表。サポーターシート(自由席)で「入場後15分ルール」を新たに設定したが、自由席の過剰な席取り行為が相次いでいるFC東京のホームゲームでも導入が望ましいと考えられる。
広島はルール変更の背景として、「これまで繰り返しご案内してまいりましたが、ルールを逸脱した場所取り行為が一部で見受けられたため、ルールを一部変更し、より明確にいたしました」と説明。「一部のホーム自由席エリアに限り、入場後15分間は、着席による確保のみを有効とし、荷物のみでの席確保は無効となります」と案内している。
この「入場後15分ルール」がファン・サポーター等の間で反響を呼んでいるが、他クラブのホームゲームにおける導入論も湧き起っている。
FC東京のホームゲームでは、直近3試合にわたりホームゴール裏の自由席における場所取り行為が問題に。味の素スタジアム開催の一戦では、ゴール裏1層に自由席が設けられているが、その自由席エリアでは試合前にFC東京の応援グッズや白いビニール袋のようなものを置き、複数の座席を確保する行為が複数確認されている。
FC東京は2019年11月に「観戦マナー(席取り)について」と題した声明を発表しているが、「過度な座席の確保や、さらには指定席のお客様による自由席の確保が発生しており、みなさまにはご迷惑をお掛けしている状況であります」とした上で、レジャーシートやタオルマフラーを使用した複数の席取りについて「1席分に縮小します」と対応策を明記している。
しかし、9月15日開催のJ1第29節・FC東京対東京ヴェルディ(東京ダービー)以降の状況を踏まえると、さらなる対応が必要であることは明らか。広島に倣って着席時間を設ける可能性は考えられる。
なお、過剰な席取り行為を巡っては、ジェフユナイテッド千葉は2025年8月に「故意的な座席の確保は禁止」とアナウンス。「ルールが守られない際は、スタジアムからご退場いただく場合がございます。また、大量の席取りが確認された場合(事後含む)は、観戦ルール違反として今後の入場禁止措置を取らせていただく場合がございます」などとしている。
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