
UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のリーグフェーズ第2節が10月2日に行われ、ラ・リーガのバルセロナはホームでリーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)に1-2で敗れ、今2025/26シーズン初黒星を喫した。アディショナルタイムにPSGのFWゴンサロ・ラモスのゴールを許し、試合を落としたバルセロナは後半に本来の力を発揮できなかった。
スペインメディア『SPORT』によれば、この敗戦でバルセロナのハンジ・フリック監督が最も不満を募らせたのは、終盤に試合を締め切ることができないチームの姿勢だったと伝えた。フリック監督はかねてから試合終盤のコントロール、冷静さや組織力を保ちながら最後の数分を“仕留める”重要性を強調してきたが、今回の試合ではそれが徹底されず結果につながった。
フリック監督は昨2024/25シーズンのCL準決勝インテル戦に加え、コパ・デル・レイ準決勝第1戦アトレティコ・マドリード戦で終盤に決定的なゴールを許して敗れた事例を問題視している。これらはいずれも試合を締め切れずに痛手を被ったケースであり、同じ課題が繰り返されていると捉えている。
今2025/26シーズンのCL初戦のニューカッスル・ユナイテッド戦では、1-2のリードを守り切り、ボール保持と守備で終盤の反撃を許さなかった点を評価していたが、PSG戦では再び同じ弱点が露呈した。特にDFアレハンドロ・バルデが高い位置を取って守備の役割を果たさず、ラモスのゴールに直結した場面は指揮官の苛立ちを招いた。
スペインメディア『Barça Universal』によると、試合後にフリック監督は「90分間耐えなければならない。守備でもボール保持でもより良くし、与えられたスペースを活かす必要がある」とコメントし、強い不満をあらわにした。
バルセロナはハイプレスや縦に速い攻撃的スタイルで知られる一方、終盤にフレッシュで強度の高い相手と対峙した際の修正力に欠けており、フリック監督はシーズンの決定的な試合に備え、同じ課題を修正する必要性を訴え続けているようだ。
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