
スコティッシュ・プレミアシップのセルティックは、今2025/26シーズン序盤から起用法を巡る課題を抱えている。ブレンダン・ロジャーズ監督はUEFAヨーロッパリーグのグループステージ、9月25日に行われたレッドスター・ベオグラード戦(1-1)で日本代表FW前田大然を先発起用したが、ハーフタイムで交代を命じた。昨2024/25シーズンのクラブ年間最優秀選手にとって、理想的とは言えない状況となっている。
前田は今2025年夏の移籍市場でセルティック退団の意思を示していた。しかし、戦力的に余裕のなかったロジャーズ監督は放出を拒否した。その結果、契約残り2年を切る中で残留となったが、この経緯から一部で献身性に疑問を抱く声が出ている。
こうした議論に対し、元セルティックDFチャールズ・マルグルー氏(2023年引退)が、スコットランドラジオ番組『Go Radio Football Show』で見解を示した。マルグルー氏は「前田は怠け者ではないし、気持ちも持っている。この2つは確かな事実だ」と述べ、前田の真剣さを強調した。そのうえで、移籍を視野に入れたことで心理的に難しい局面にあるが、無関心ではなく再び立て直そうとしていると指摘した。
スコットランドメディア『67 Hail Hail』によると、セルティックサポーターは、前田の最大の強みが努力と献身にあることを理解している。調子の波は避けられないが、マルグルー氏は前田の全力を尽くす姿勢を疑うべきではないと断言している。
今後、ロジャーズ監督は28日のハイバーニアン戦で前田をどう起用するかという選択を迫られる。中央での苦戦に加え、FWセバスティアン・トゥネクティが左サイドで好調を維持し、FWケレチ・イヘアナチョも3試合連続でゴールに絡んでいる。前田が右サイドに回るのか、ベンチに座るのか。次戦で明らかになるだろう。
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