Jリーグ

今オフ注目!出場機会減のMFビッグネーム6選【J1リーグ2025】

手塚康平(左)荒木遼太郎(中)菅大輝(右)写真:Getty Images

2025明治安田J1リーグは残り8試合となり、優勝争いから残留争いまで混戦が続いている。一方で各クラブはすでに来季の編成に向け、水面下で準備を進めていることだろう。

来シーズンからは欧州主要リーグ同様「秋春制」が導入されるため、新シーズン開幕までに十分な準備期間が確保される。これにより、今オフの移籍マーケットは例年以上に活発化することが予想される。

現所属クラブで出場機会に恵まれていない実力者たちは、今冬の移籍市場で複数クラブによる争奪戦の対象となる可能性が高い。そこで現在、出場機会が限られている有力MF6選手を紹介する。


荒木遼太郎 写真:Getty Images

荒木遼太郎(鹿島アントラーズ)

鹿島アントラーズのMF荒木遼太郎は、プロ2年目の2021シーズンに10ゴール7アシストを記録し、Jリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞した。さらに2024年にはパリオリンピック日本代表に選出されるなど、国際経験も豊富なプレーヤーである。

本職のトップ下では創造性あふれるプレーで観客を魅了してきた荒木だが、2023シーズンに試練が訪れる。トップ下を置かない4-4-2を採用していた岩政大樹監督の戦術にフィットせず、出場機会が激減してしまったのだ。

そのため、翌2024シーズンにはトップ下を採用する4-2-1-3を用いるFC東京へ期限付き移籍。J1リーグ29試合7ゴール4アシストを記録し、輝きを取り戻すとともに自信を深めた。

プロ6年目となる今シーズンは鹿島へ復帰。シーズン序盤は一定の出場機会を得ていたものの、次第に出場時間は減少し、ここまで13試合でノーゴールと苦しい状況に置かれている。

このまま状況が変わらなければ、今オフには複数クラブからのオファーが殺到する可能性は高いだろう。


手塚康平 写真:Getty Images

手塚康平(柏レイソル)

ニュージーランドのオネハンガ・スポーツを経て、柏レイソル、横浜FC、サガン鳥栖でのプレー経験を持つMF手塚康平。2024年8月より再び柏に所属している。

ボランチやトップ下を主戦場とする手塚は、高精度なキックが持ち味でセットプレーのキッカーも務めている。2017シーズンには柏でレギュラーを掴み、精度抜群のキックでチームのリーグ4位フィニッシュに大きく貢献した。

その後は横浜FCや鳥栖で経験を積み、球際の強さやハードワークを身につけたことで守備力が大幅に向上。そして昨年8月に柏に復帰すると、シーズン途中での加入ながら12試合出場2アシストを記録するなど存在感を示した。

今シーズンはリカルド・ロドリゲス新体制のもとでスタートした柏だったが、手塚は序盤から出場機会に恵まれず苦しい時間を過ごしていた。そんな中で迎えた第19節のヴィッセル神戸戦でチャンスを掴んだものの、この試合で左前十字靭帯断裂と外側半月板損傷という大怪我を負い、長期離脱を余儀なくされている。

とはいえ、ポテンシャルの高さは誰もが認めるところ。今オフには複数クラブからオファーが届く可能性も十分にありそうだ。


菅大輝 写真:Getty Images

菅大輝(サンフレッチェ広島)

2025シーズンからサンフレッチェ広島へ完全移籍したMF菅大輝は、北海道コンサドーレ札幌のアカデミー出身で2017シーズンにトップチームへ昇格すると、8シーズンにわたり札幌でプレーした。

主戦場は左ウィングバックで、左利きながら両足で強烈なシュートを放てるパンチ力が持ち味。大きな怪我がなく毎シーズン30試合前後にコンスタントに出場してきたタフさも特徴だ。

長年在籍した札幌を離れ、今季から広島で新たなチャレンジに挑んでいる菅だが、今シーズンはここまで17試合1ゴールと出場機会は限定的。うち12試合は途中出場にとどまり、同ポジションで起用されるMF東俊希やMF新井直人の牙城を崩すには至っていない。

9月16日にメルボルン(オーストラリア)で行われたAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)第1節メルボルン・シティー戦でも出場機会は無かった。

今後も出場機会が限られるようであれば、今オフの移籍市場で注目を集める存在となる可能性がある。

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名前:Yusuke Sueyoshi
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好きなチーム:北海道コンサドーレ札幌、ジェフユナイテッド千葉、FCバルセロナ

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