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得点欠乏が続く古橋亨梧、高額な移籍金に見合うだけの選手だったのか

古橋亨梧 写真:Getty Images

 EFLチャンピオンシップ(イングランド2部)のバーミンガム・シティは、9月20日にスウォンジー・シティとの試合に1-0で勝利し、順位を8位へと押し上げた。勝ち点は6位コべントリー・シティ、7位ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンと並ぶが、得失点差でプレーオフ圏外となっている。

 そのチームの中で、今2025年夏にリーグ・アンのスタッド・レンヌから加入したFW古橋亨梧の評価を巡る議論が高まっている。古橋は今2025/26シーズンのリーグ戦では6試合連続ノーゴール。公式戦8試合1ゴールにとどまり、その得点もカラバオカップ1回戦のシェフィールド・ユナイテッド(イングランド2部)戦のみ。クラブが高額移籍金を投じた価値が本当にあったのかという疑念が広がっているとUKメディア『Birmingham World』が伝えた。

 古橋はチームメイトのFWジェイ・スタンスフィールドやFWマービン・ドゥクシュのように複数ポジションをこなせる選手ではない。左ウイングの経験はあるが、本領を発揮するのはセンターフォワード。ゴールが止まるとチームへの貢献度が限定的となり、批判の的となりやすい。

 スウォンジー戦ではベンチスタートとなり、FWリンデン・ダイクスが94分に劇的な決勝点を挙げた一方で、古橋は直前に決定機を逸し、今シーズンのリーグ戦で5度目のビッグチャンスを逃す形となった。

 それでもバーミンガムのクリス・デイビス監督は古橋擁護の姿勢を崩さない。試合後に地元メディア『Birmingham Live』へ「古橋は必ずゴールを決めると疑っていない。数字を見れば、彼がどれだけゴールを挙げてきたかは明らかだ。ピッチに立てば必ずチャンスを作れると確信しており、その存在は心強い。スピードとエネルギーももたらしてくれるので、不安は一切ない」と語り、背番号9への信頼を強調した。古橋にリーグで待望のゴールはいつ生まれるのか、高い注目が集まっている。