
FC東京からベルギー1部KVCウェステルローへ完全移籍したDF木村誠二は、早くも新天地で成功を収めている模様。チームメイトの元ガンバ大阪所属FW坂本一彩とともに主力選手として活躍しているが、指揮官から高い評価を受けているという。
ウェステルローはベルギー1部リーグで開幕から第4節まで1勝3敗。特に第4節ではサークル・ブルッヘ相手に4失点と守備陣が崩壊していた。しかし、その後の2試合ではいずれもクリーンシートを達成して勝利。2試合いずれもフル出場の木村が安定感抜群のパフォーマンスを発揮している。
ベルギー『Het Laatste Nieuws』で9月18日に掲載されたインタビュー記事によると、イサメ・シャライ監督は木村が加入したことによる効果を訊かれると、「彼はボールの扱いが上手く、スピードもある。このおかげで、より高いポジションでプレーでき、なおかつ一人を引いて守らせることも可能になった」と、攻撃に厚みが出たことを強調。「木村は間違いなく重要な存在である。彼はスピードをもたらし、うまく前に押し上がっていくのだ」などと、早くも日本人センターバックに信頼を寄せているという。
シント=トロイデンVV(STVV)のコーチ時代に、DF冨安健洋(無所属)やMF遠藤航(リバプール)ら日本人選手の指導・育成に当たっていたシャライ監督だが、。「私はSTVV時代にいくつか日本語を覚えていた」と語った上で、「(語学力で)木村が着実に成長しているのを見るのは嬉しい。彼がここまで早く適応したのは決して当たり前のことではない」と、コミュニケーション面での成長ぶりも称えている。
なお、シャライ監督は8月中旬の時点で「木村はピッチ外でもできるだけ早くチームに溶け込もうと全力を尽くしている。監督やクラブの関係者との会話では、必ず英語で話しかけるよう求めている」「冨安と遠藤は言語学習に多くの時間を投資していた。今では遠藤がプレミアリーグでプレーしているからね」などと、異国の地でのプレーに慣れようとする同選手の姿勢を評価していた。こうした努力にくわえて、ピッチ内でのパフォーマンスを踏まえると、180万ユーロ(約3億900万円)という高額な移籍金に見合うだけの選手だと考えられる。今後の成長次第では、冨安や遠藤のように欧州5大リーグへステップアップ移籍するかもしれない。
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