
京都サンガ所属のブラジル人FWラファエル・エリアスは、J1リーグ戦ですでに2桁ゴールをマーク。今後、中長期にわたり日本でプレーする可能性について語ったほか、将来的な帰化や日本代表入りに前向きな姿勢を示している。
ブラジル『ge』で10日に公開されたインタビュー記事によると、同選手は「今季ここまでJ1得点王争いを演じ、チームのJ1優勝争いに貢献できていることがうれしい。日本の環境にはかなり慣れているし、家族も日本でとても幸せだよ」と京都での順調ぶりを強調した上で、自身の去就についてこう語っている。
「今の僕は、日本で長くプレーしたいと願っている。京都とは長期契約を結んでおり、クラブ、サポーター、そして街のすべての人々から尊敬と愛情を受けている。他クラブのサポーターからも認められ、尊敬されている。サッカーの世界は非常にダイナミックで、先のことは誰にも分からない。だけど、僕は日本に長く留まることを思い描いている。Jリーグはかなり発展しているし、多くの選手がここに来たいと願っている。その発展を見届けるためにも、僕はJリーグでプレーし続けたいと願っているんだ」
「率直に言えば、これまで所属したすべてのクラブに対して愛着と敬意を持っている。『ブラジルでプレーしたかった、ブラジルで自分の名を残したかった、ゴールを決めていたかもしれない』と思うこともある。しかし、今は日本に残りたいと本気で思っている。未来はどうなるか分からないし、つねに興味を示すクラブの話に耳を傾ける用意はある。だが、僕は日本にとどまりたい。将来どうなるか分からないが、今はブラジルに戻りたいという気持ちはあまりない。なぜなら、過ぎ去ったことは過去のものであり、変えることはできないからだ」
日本への愛着を抱いているエリアスだが、2025年4月には帰化や日本代表入りの可能性について「将来、そのような機会があれば、喜んで受け入れたいと思う。絶対にそうしたいね」と語っていたが、『ge』のインタビューではこう述べている。
「いくつかの話はあるが、それはあくまで水面下のもので、具体的なものではない。帰化には言語やリーグでの在籍期間など、さまざまな条件が必要とされる。しかし、もしその機会が訪れるならば、僕は前向きに検討するよ。それは僕にとってだけでなく、妻や娘たちにとっても良いことだと思う。今は試合のことだけを考えているし、それでとても幸せだ。しかし、もしいつか彼ら(日本サッカー協会の関係者など)が僕を認めてくれるなら、本当にうれしく思うだろうね」
なお、エリアスは日本の生活環境や文化にも言及。「日本では僕たち家族に対する敬意や配慮がある」と切り出すと、以下のようなコメントを残している。
「日本では僕たち家族に対する敬意や配慮がある。日常的に与えてくれるすべてのことに驚いている。教育も驚くほど行き届いており、非常に静かで落ち着いている。街の通りで怒鳴り声や騒ぎを耳にすることはない。極めて清潔だよ。通りも、地下鉄も、列車も同様だ。もし白い靴下で地面を歩いて家に戻っても、そのまま汚れずにいるだろう。本当に驚くべきことだ」
「日本の治安も印象的だね。子どもたちは不自由なく外で遊んでいるし、日本人は互いに尊重している。外国人であろうと、中国人、日本人、韓国人であろうと関係なく、誰に対しても同じく敬意を払っている。それが、僕たちがこの国をさらに好きになった理由なんだ。治安も、規律を守る姿勢も、誰もが徹底している。ここで私たちが経験していることは本当に驚くべきことである」
2025シーズン残りの戦いを前に「僕の夢はJ1優勝。J1得点王になり、JリーグMVPを取れたら理想だね」と語ったエリアス。果たして日本代表のユニフォームに袖を通すことはあるのだろうか。
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