Jリーグ

【J3リーグ2025】終盤戦の行方。J2昇格・JFL降格はどのクラブ?

アスルクラロ沼津 写真:Getty Images

JFL降格を回避せよ!泥沼の残留争い

最下位となる20位チームはJFLへ自動降格、そして19位チームはJFL2位クラブとの入れ替え戦に回るというレギュレーションのJ3リーグ。

現在、最下位に沈むのは、元日本代表FW中山雅史監督が率いるアスルクラロ沼津だ。3勝9引き分け10敗だが、18位の讃岐との勝ち点差はわずかに2。昨オフにベテランから若手への大胆な血の入れ替えを敢行した沼津だが、「超攻守一体」を掲げビルドアップを重視し、アグレッシブで攻撃的なスタイルは一定の評価を受けている。あとは結果さえついて来れば、若い選手が多いだけに勢い付く可能性もある。

19位には、勝ち点19のFC岐阜。しかも沼津とはわずか1ポイント差だ。この2チームに加えて、18位のカマタマーレ讃岐や、17位の長野パルセイロ、16位のザスパ群馬も安心できる状況ではない。長野と群馬も、連敗次第では降格圏に巻き込まれる可能性も十分にあり得る。

なぜこの残留争いが混沌としているのか。それは、どのチームも守備の安定感を欠いているという共通の課題を抱えているからだ。失点数を見ると、岐阜が36失点、沼津が27失点、群馬が34失点と、多くのチームが守備に問題を抱えている。

残留争いから抜け出すためには、残りの試合でいかに勝ち点を1つでも積み重ねるかだ。特に、直接対決での勝敗がチームの命運を分けることになる。


川又堅碁 写真:Getty Images

カギを握る選手と今後の展望

各チームの終盤戦を語る上で、キーパーソンとなる選手たちの活躍は欠かせない。例えば八戸の安定した守備は、経験豊富なDF陣の統率力に加えて、チーム全体に守備意識が浸透している点が大きい。

一方、攻撃的なサッカーを展開するFC大阪は、得点源となるストライカーの活躍が不可欠だ。今のところ、チーム得点王はFW島田拓海(7得点)だが、彼以外、特にセットプレーからの得点パターンを持っている点が強みだ。また、プレーオフ圏内の鹿児島もリーグで2番目に多い37得点を挙げている。彼らの攻撃サッカーをどこまで貫けるかが、上位進出へのカギとなる。

また、残留争いを戦うチームは、若い選手の台頭に期待がかかる。岐阜や沼津といったチームにとって、ベテラン選手と若手選手の融合が重要だ。プレッシャーの掛かる試合の中で、新たな戦力がチームに活力を与えることができるからだ。岐阜には元日本代表MF山田直輝、沼津には元日本代表FW川又堅碁や同じく元日本代表FW齋藤学といった経験豊富な選手が在籍している。彼らが若いイレブンに刺激と落ち着きを与えられれば、息を吹き返す可能性も十分だ。


サマーブレイクを終え、ラストスパートに突入しようとしているJ3は、緊急補強も含め、各クラブの選手たちがJ2昇格や残留という目標に向かって、なりふり構わない姿がファン・サポーターの心を動かす。どのクラブが歓喜を味わい、どのクラブが地獄を見るのか。特にJFL降格は、J1からJ2、J2からJ3への降格とは比較できないほどのダメージを負うことになる。今季の混戦ぶりからは、最終節のホイッスルが鳴るまで目が離せない。

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名前:寺島武志

趣味:サッカー観戦(Jリーグ、欧州5大リーグ、欧州CL・EL)、映画鑑賞、ドラマ考察、野球観戦(巨人ファン、高校野球、東京六大学野球)、サッカー観戦を伴う旅行、スポーツバー巡り、競馬
好きなチーム:Jリーグでは清水エスパルス、福島ユナイテッドFC、欧州では「銀河系軍団(ロス・ガラクティコス)」と呼ばれた2000-06頃のレアルマドリード、当時37歳のカルロ・アンチェロッティを新監督に迎え、エンリコ・キエーザ、エルナン・クレスポ、リリアン・テュラム、ジャンフランコ・ゾラ、ファビオ・カンナヴァーロ、ジャンルイジ・ブッフォンらを擁した1996-97のパルマ

新卒で、UFO・宇宙人・ネッシー・カッパが1面を飾る某スポーツ新聞社に入社し、約24年在籍。その間、池袋コミュニティ・カレッジ主催の「後藤健生のサッカーライター養成講座」を受講。独立後は、映画・ドラマのレビューサイトなど、数社で執筆。
1993年のクラブ創設時からの清水エスパルスサポーター。1995年2月、サンプドリアvsユベントスを生観戦し、欧州サッカーにもハマる。以降、毎年渡欧し、訪れたスタジアムは50以上。ワールドカップは1998年フランス大会、2002年日韓大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会を現地観戦。2018年、2022年は日本代表のラウンド16敗退を見届け、未だ日本代表がワールドカップで勝った試合をこの目で見たこと無し。
“サッカーは究極のエンタメ”を信条に、清濁併せ吞む気概も持ちつつ、読者の皆様の関心に応える記事をお届けしていきたいと考えております。

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