
7月7日から15日にかけて韓国で行われたEAFF E-1サッカー選手権2025。日本代表は2022年に行われた前回大会に続き2大会連続優勝を成し遂げた。国内組のみで臨んだ今大会、初戦の香港戦を6-1と大勝し、その勢いで続く中国戦は2-0、優勝決定戦となった韓国戦も1-0と全勝優勝を果たしている。
この興奮冷めやらぬなかで迎えたJ1リーグ第24節には、東アジアでの戦いを終えたばかりの日本代表選手が多く出場した。そのなかで、特に代表選手として箔の違いを見せつけた4選手を紹介する。

長友佑都(FC東京)
FIFAワールドカップ(W杯)2026アジア最終予選に引き続き、今大会でも代表に選出されたDF長友佑都。最終予選中は出番がなかったが、今大会は第二戦(中国戦)で久々の先発出場を果たし勝利に貢献している。
所属するFC東京では必ずしもスタメン出場が約束されているわけではないものの、7月19日に行われた第24節(浦和レッズ戦)では6月25日以来となる先発出場を果たし、積極的に敵陣深くまで侵入してチャンスメイクする姿を披露した。試合開始早々、ニアに合わせるクロスから先制点をアシスト。その後チームは一時逆転を許すも、長友が再び低いクロスから同点ゴールを演出した。代表帰りの長友が2アシストの活躍を見せたこの試合、FC東京は劇的な勝ち越し弾により勝利した。
長く国際舞台や海外クラブで培ってきた経験から、クラブでも代表でも精神的支柱としての働きは大きく、出場機会や出場時間に関わらずチームにとって必要不可欠な存在となっている長友。とはいえ、自身5度目のW杯出場に向けて実戦での見せ場も多く作りたいところ。第24節で見せつけた経験値と能力の高さを今後も発揮し続けられるか、Jリーグを代表するベテラン選手の活躍から目が離せない。

植田直通(鹿島アントラーズ)
鹿島アントラーズで副キャプテンを務めるDF植田直通。2021年9月のW杯アジア3次予選オマーン戦以降、日本代表での出場から遠ざかっていたが、今大会で久々の招集となり第2戦(中国戦)と第3戦(韓国戦)に出場し優勝に大きく貢献した。
所属する鹿島では、2023年に復帰して以降主力センターバックの一角として君臨しており、上位争いを繰り広げる名門クラブでここまで全試合出場と欠かせない存在になっている。直近の第24節ではゴール前の競り合いを制してチームに2点目をもたらした植田。守備でも相手の前線への楔のパスを強度の高い対応で遮断するなど、持ち前の対人の強さを発揮する場面が見られた。
植田がA代表で初出場を果たしたのは2017年に行われたE-1選手権の中国戦。そして今回久々に代表出場を果たしたのもE-1の中国戦である。ここから再びW杯出場へつなげることができるか。Jリーグでの活躍に注目だ。
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